水筒やタッパー、お弁当など至るところに登場するゴムパッキン。
ふとしたときに、臭いが気になったことはありませんか?
今日は水筒にお茶を持ってきたのに、ほのかにコーヒーの味がする。
常にタッパーからカレー臭がする。
それゴムパッキンに臭い移りしちゃってるYO
また、使い始めのゴムの臭いが苦手で気分が悪くなるという方もいるのではないでしょうか。
そんなときにぜひ実践してほしいのが、ゴムパッキンの臭い取りです!
実は、お湯や塩・酢を使ってお手軽にゴムパッキンの臭い取りができちゃいます。
頑固な臭いには、ハイターや重曹が臭い取りのために良い仕事をしてくれるんです。
この記事では、ゴムパッキンの臭いの原因から臭い取り方法、普段のお手入れについて解説します!
ゴムパッキンは臭い取り可能か?臭いの原因3つを解説
ゴムパッキンが臭う場面は主に3つありますので、さっそく臭い取り方法と一緒にご紹介します。
臭う原因 | 臭い取り方法 |
---|---|
ゴムに付着している薬剤による新品ゴム臭 | アルカリ系の重曹 |
雑菌が繁殖したことによる嫌な臭い | ハイターに浸け置き |
強い臭いの食材を保管したことによる臭い移り臭 | 重曹+お酢に浸け置き |
それぞれの原因ごとに、方法を詳しく見ていきましょう
【原因1】薬剤による新品ゴム臭には重曹がおすすめ
新しいゴムパッキンの臭いの主な原因は、付着している薬剤です。
ゴムを製造する際に使用される硫黄化合物やアルデヒドが主成分です。
新しいゴムパッキンの臭いは、製造時に付着した酸性物質が原因なので、アルカリ物質で中和することで臭い取りできます!
ゴム独特の臭いで気分が悪くなってしまう方もいますので、新品のゴムパッキンは臭い取りすることをおすすめします。
アルカリ物質である重曹を使った臭い取り方法は後述しておりますので是非ご覧ください!
【原因2】雑菌の繁殖にはハイターがおすすめ
ゴムパッキン付きの容器を継続して使用している際に臭いがした場合、雑菌の繁殖が臭いの原因です!
ゴムパッキンは水分の漏れを防ぐために、容器の密閉性を高めてくれる役割をしていますね。
つまり、ゴムパッキンのお手入れしないと汚れや雑菌もしっかり密閉されたままになってしまいます。
雑菌やカビが繁殖し、不衛生となり、臭いが発生するんです。
雑菌が原因のゴムパッキンの頑固な臭い取りには、強い除菌・消臭作用のあるハイターの使用をおすすめします。
ハイターを使用した臭い取り方法は「【頑固な臭い取り1】薄めのハイター液に浸け置き」をぜひご覧ください!
毎日使うのに、毎回ゴムパッキンを外して洗うなんて面倒くさい。ムリ!
そんな私のようなズボラさんには、お手入れが簡単な商品もおすすめ!
後述の「お手入れが簡単な商品を選ぶ」をぜひご覧ください。
【原因3】臭い移りは重曹とお酢に浸け置き!
ゴムパッキン付きの容器に臭いの強い食品や飲み物を入れると、臭い移りしてしまいます。
タッパーに保管したら何でもかんでもカレー風味、なんて嫌ですよね。
ゴムパッキンの食品の臭い移りには、お湯に重曹とお酢を加えて浸け置きする方法がおすすめです。
後述の「【頑固な臭い取り3】最強コンビ!重曹+お酢」をぜひ実践してみてください!
ゴムは天然ゴムと合成ゴムの2種類!どちらも臭い有り
ゴム独特の臭いがしないゴムはないの?
ゴムは「天然ゴム」と「合成ゴム」の2種類あります。
残念ながら、天然ゴムも合成ゴムも製造時に薬剤が使用されているため独特の臭いがします。
天然ゴムと合成ゴムの特徴は以下の通りです。
天然ゴム | 合成ゴム | |
原料 | ゴム樹の樹液 (天然資源) ※資源が限られる | 石油・ナフサ (化学工業品) |
弾性 | ずば抜けている | 天然ゴムには劣る |
劣化 | 劣化しやすい | 劣化しにくい |
耐熱性 耐油性 | 耐候性弱い | 強い |
市場価格の変動や用途によって、天然ゴムと合成ゴムは使い分けされています。
天然ゴムと合成ゴムをミックスさせて作られているゴムもあり、それぞれの良さを活かして商品が製造されています。
また、ゴムの臭いを大幅に抑えた商品も開発されているようです。
技術の進歩すごい!
ゴムパッキンは塩で臭いが取れる!お手軽方法5つを紹介
ゴムパッキンの臭い取りしたいけど、手間がかかる方法はやりたくない!
そんなあなたのために、お家にあるものですぐ試せる臭い取り方法を5つまとめました。
- 塩水でシェイク
- 煮沸消毒
- 陰干し
- お酢で浸け置き
- お米のとぎ汁で浸け置き
お手軽なゴムパッキンの臭い取り方法ですのでぜひ実践してみてください!
ただし、手順が簡単なので頑固な臭いは完全に取り除けないかもしれません。
もし、この5つの方法で臭い取りができなければ「ゴムパッキンにハイター使用可能!頑固な臭い取り5つ」も試してみてください。
【お手軽方法1】塩水でシェイク
ほとんどのご家庭にある塩。
実は消臭効果があるんです!
容器に濃い目の塩水を作って、ゴムパッキンと一緒にシェイクする。
たったこれだけで消臭効果が期待できます。
タッパーに塩水を入れてシェイクすれば、タッパーの臭い取りも一緒にできて一石二鳥!
他にも、塩に少し水分を含ませてゴムパッキンを擦り洗いすることでも臭い取り可能です。
塩の水分を抜く作用が雑菌に対して働き、殺菌効果があるため消臭されるとの説があります。
塩と水さえあればできちゃうから、すぐ試せて良き!
【お手軽方法2】煮沸消毒!耐熱温度に注意
煮沸消毒は、鍋と水を用意するだけで短時間でできるのでとっても簡単です!
水が沸騰している状態の中にゴムパッキンを入れて、10~15分ほど煮沸消毒する。
煮沸消毒する際は、ゴムパッキンの耐熱温度を必ず確認しましょう!
耐熱温度が100℃以上であれば、煮沸消毒可能です。
耐熱温度を超えてしまうと、硬くなったり溶けたりとゴムが劣化してしまうので注意してください。
食中毒を引き起こす雑菌は煮沸消毒で死滅するので、食中毒予防にもおすすめです。
【お手軽方法3】陰干しする
時間がかかっても良いから、一番楽な方法で臭い取りしたいという方には陰干しがおすすめです。
時間をかけて風通しの良い場所で陰干しする。
ゴムパッキンに直射日光を長時間当てると劣化してしまうので注意しましょう。
【お手軽方法4】水にお酢を入れて浸け置き
お酢に含まれるクエン酸には、殺菌効果や消臭効果があります。
食品を保管する容器や水筒のゴムパッキンは、口に含んでも安全なお酢で臭い取りすればより安心ですね。
- 熱湯200mLに対してお酢小さじ1杯を入れる。
- ゴムパッキンを入れて冷めるまで浸け置き。
- 水でよくすすぐ。
お酢に長時間付け置きしすぎると、お酢の臭いがゴムパッキンに移ってしまうので気を付けましょう。
【お手軽方法5】お米のとぎ汁で浸け置き
ほぼ毎日のようにお米を炊いているご家庭も多いと思います。
お米をといだ時に出る、白いとぎ汁をぜひ有効活用しましょう!
- お米のとぎ汁にゴムパッキンを入れて、半日~1日浸け置き。
- 食器用洗剤で洗う。
お米のとぎ汁には「乳酸菌」が含まれており、ゴムパッキンを消臭してくれる効果があります。
臭い消しするためには、最初にお米の汚れを落とすためにさっと洗った際のとぎ汁は捨て、2回目のとぎ汁を使用することをおすすめします!
とぎ汁はペットボトルなどで保管できますが、使用する際にとぎ汁の臭いが変なときは使わないようにしましょう。
また、とぎ汁は臭い消し以外にも家事に活用できるんです。
- 油ギトギトのお皿を浸け置きすると、油汚れが落ちやすくなる。
- スプレーに入れてコンロ回りに吹き付け、拭き取ると油汚れが取れる。
- 大根などの下茹でに使うと、えぐみやアクを取り除いてくれる。
お米のとぎ汁万能!もっとお米が好きになっちゃう!
ゴムパッキンはハイター使用可能!頑固な臭い取り5つ
ゴムパッキンの頑固な臭い取りには少し手間をかける必要があります。
少しの手間で嫌な臭いが取れて、快適に使用できるので、ご紹介する5つの方法をぜひ試してみてください!
- 薄めのハイター液に浸け置き
- 重曹水に浸け置き
- 重曹+お酢に浸け置き
- レモンと一緒にレンジで温める
- ゴムパッキンを買い替え
【頑固な臭い取り1】薄めのハイター液に浸け置き
ゴムパッキンにハイターを使っても大丈夫なの?
それぞれのハイターに記載されている使用方法を守れば、問題なくゴムパッキンの臭い取りに使用できます。
継続して使用している際のゴムパッキンの嫌な臭いは、雑菌が原因の可能性が高いです。
また、黒ずみになっていればそれはカビです…!
雑菌が原因のゴムパッキンの頑固な臭い取りには、強い除菌・消臭作用のあるハイターの使用をおすすめします!
ハイターには塩素系と酸素系があり、臭い取り方法が異なりますのでそれぞれご紹介します。
塩素系ハイター
売り場でよく見かけるキッチンの塩素系ハイターは、花王のキッチンハイター(液体)とキッチン泡ハイターですね。
- 1Lの水に5mLのハイターを入れて、30分浸け置き。
(キャップ1杯は約25mL) - 水でよくすすぐ。
- ゴムパッキンにハイターをスプレーして5分放置する。
- 水でよくすすぐ。
塩素系ハイターは、ステンレス製以外の金属製品には使用不可となっていますので注意してください。
酸素系ハイター
酸素系ハイターとして有名なオキシクリーンでも、ゴムパッキンの臭い取りは可能です。
- 40~50℃のお湯1Lにオキシクリーン7gを溶かし、20~30分浸け置き。
- 水でよくすすぐ。
塩素系ハイターと比べて、酸素系ハイターはハイター独特の臭いが残らないことがメリットです。
ただし、効果は塩素系ハイターに劣るので必要に応じて使い分けましょう。
【頑固な臭い取り2】水に重曹を溶かして浸け置き
重曹は掃除用・食用・医薬用の3種類が売られており、水筒やタッパーのゴムパッキンの臭い取りには、食用の重曹を使用しましょう。
ただし、掃除用と食用を比較すると食用の重曹の方が高価なので、食品用ではない物に使用するときは掃除用を使用することをおすすめします。
- 40~50℃のお湯1Lに大さじ4杯の重曹を溶かし、2時間浸け置き。
- 水でよくすすぐ。
重曹を加えて煮沸消毒すると消臭効果UP!
【頑固な臭い取り3】最強コンビ!重曹+お酢
ゴムパッキンの臭い取りには「重曹+お酢」が、「口に入れても害がない」かつ「臭いが取れる」という点でとってもおすすめです!
- 40~50℃のお湯1Lに大さじ4杯の重曹とお酢大さじ4杯を入れて、2時間浸け置き。
- 水でよくすすぐ。
臭いが残っているときには、同じ方法で臭い取りを繰り返してみてください。
【頑固な臭い取り4】レモンと一緒にレンジで温める
食品であるレモンを使用するので、とても安心して臭い取りすることができます。
- ゴムパッキンにレモンをすりこむ。
- 刻んだレモンの皮と一緒に2~3分レンジで温める。
- 2時間放置する。
- 水ですすぐ。
【頑固な臭い取り5】最終手段!買い替える
なにをやってもゴムパッキンの臭いが取れないときは、もう買い替えるしかありません!
説明書にゴムパッキンの情報や購入方法について記載されていることが多いので、買い替えを想定して情報を控えておきましょう。
諦めることも大事よ。
ゴムパッキンは水筒に付き物!お手入れやお勧め品紹介
ゴムパッキンの臭いが重症化してしまうと、臭い取りの手間がかかってしまいます。
ゴムパッキン付きの容器を洗う際はすべてのパーツを外して洗い、よく乾かすことで雑菌の繁殖を抑えることができます。
私は、毎回すべて分解して洗うなんて面倒くさいので(ズボラ代表)、水筒を選ぶ基準は、第一にパーツが少なくて洗いやすいことです!
お手入れ簡単すばらしー!
パーツが少ないとはいえ、使用後のお手入れは必要ですので、お手入れのポイントとズボラさんにもおすすめできる商品をご紹介します。
毎日のひと手間で雑菌の繁殖を抑える
ゴムパッキンの臭いを防ぐためのお手入れポイントは4つです。
- パーツをすべて分解する。
- よく洗う。
- よくすすぐ。
- よく乾かす。
臭いの原因である雑菌は、汚れや湿気の中でよく繁殖します。
水筒など手が届かず洗いずらい容器には、柄付きスポンジを利用して底までしっかりと洗いましょう。
お手入れが簡単な商品を選ぶ
ゴムパッキンの臭いはお手入れ不足による雑菌の繁殖が原因のひとつなので、使用後はしっかりとお手入れしなくてはいけません。
ゴムパッキンが臭ったり、カビが生えたりしているあなたは、お手入れを手抜きしている自覚があるのではないでしょうか?
私はお手入れをサボった結果、ゴムパッキンにカビが生えてしまって、買い替えた経験ありです…。
そんなあなたのために、お手入れが簡単な商品をご紹介したいので、ぜひ検討してみてください!
毎日使う水筒、「お手入れの手間を減らしたい」「パッキンを無くすのが嫌」というあなたには象印マホービンのシームレスせんシリーズがおすすめ!
シームレスせんは、つけはずしの面倒や洗いにくい「外して洗うパッキン」が、せん一体型の1 部品になったもの。
一体型って、洗い物がこんなにラクになんだ!と感動
パッキンのつけ忘れによる水漏れの心配もなく、お手入れも簡単です!
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カラーも5色展開で、あなたのお気に入りの色が見つかることでしょう。
こちらも、お手入れしやすいパッキン一体型フタのお弁当箱。
パッキンを取り外さなくていいので、洗いやすいのが特徴です。
さらに、各仕切りにもパッキン付きなのでお弁当箱内の汁移りも防ぐことができます。
弁当箱を傾けても、ご飯に汁がつかない!
まとめ
- ゴムパッキンの主な臭いの原因は、新品のゴム臭・雑菌の繁殖・臭い移り。
- ゴムパッキンのお手軽な臭い消し方法は、塩水でシェイク、煮沸消毒、陰干し、お酢やお米のとぎ汁に浸け置きの5つ。
- ゴムパッキンの頑固な臭い消しは、薄いハイター液か重曹、重曹+お酢に浸け置き、レモンと一緒にレンジで温める、買い替えの5つ。
- 雑菌の繁殖を抑えるために使用後のお手入れでは、すべてのパーツを分解し、よく洗いよくすすぎよく乾かす。
- お手入れを楽にするために、パッキン一体型の商品も選択肢に入れる。
水筒やお弁当は毎日使う方も多いと思います。
食品を入れる容器の臭いは特に気になるので、ゴムパッキンの臭い消し方法をぜひ実践してみてください!