あなたは、ガス乾燥機の乾太くんをご存知ですか?
乾太くんは電気を使って乾燥させるヒートポンプ式に比べ、1/3の時間で衣類を乾燥できる乾燥機。
つまり、乾太くんを使えば、早朝6時に洗濯した服を着て朝から出掛られるってこと!
とっても魅力的よね!
私も気になっていて買おうか悩んでいるの。
でも、買って後悔したと言う人も多いんです。
私も乾燥時間が短い・パワーがあると言う魅力に惹かれ、乾太くんがほしくなりました。
でも、調べていくと誰にでも使える商品ではなかったんです。
買ってしまってから後悔しても遅いですよ。
あなたが乾太くんのことをよく知らないまま買って後悔してほしくないので、この記事が参考になれば幸いです。
乾太くんで後悔しない!!知っておくべきこと3つ
「乾太くんが今すぐ欲しい!」と思っているあなた。
ちょっと待って下さい。
乾太くんは、誰でも購入できるわけではありません。
後悔しないためにはまず、乾太くんがどんな人向けの乾燥機であるか知る必要があります。
これを知っているのと知らないのでは、後悔の度合いが違うんです。
乾太くん設置の必要最低限のポイントは3つ。
- 持家であること
- 設置場所が確保できること
- ガス会社と契約をしていること
何も知らずに見積もりをとってしまい、あとに引けなくなり後悔なんてことのないように注意しましょう。
持家であること
乾太くんは、賃貸物件には設置できません。
なぜなら、排湿管を取り付けるときに壁に穴を開けなければいけないからです。
賃貸だと壁に穴を開けたりはできませんからね。
同様の理由で、マンションも設置できない可能性があります。
マンションになると設置条件が厳しくなるので、乾太くんを設置するなら戸建てにお住まいのほうが確実です。
設置場所が確保できること
乾太くんを設置するためには、乾太くんのサイズ+上に4.5cm、左右に4.5cmずつ必要です。
タイプによる必要な設置サイズは下の通りです。
- 3kgタイプ→高さ65.4cm、横幅64cm
- 5kgタイプ→高さ72.9cm、横幅74cm
- 8kgタイプ→高さ72.9cm、横幅74cm
結構場所が必要ですね…
設置場所は洗濯機の横のスペースだけではなく、洗濯機の上でも大丈夫。
ただ、洗濯機の上だと背の低い方だと洗濯物の出し入れが大変です。
「せっかく乾太くんを設置したのに使いにくくて置物になった」なんてことのないように設置する高さにも気をつけたほうが良いですね。
ガス会社と契約をしていること
乾太くんはガス乾燥機なのでガス会社と契約していることが大前提。
現在オール電化の家庭が増えているので、そうしたご家庭は乾燥機だけのためにガス会社と契約することに…。
契約してしまえば、使っていなくても基本料が発生しますので、使用頻度によっては損してしまいますね。
乾太くんで乾かせないものを一覧で紹介!!
パワーがあるため早く洗濯物を乾かせる乾太くんですが、どんなものでも乾かせるわけではありません。
実は、乾太くんには乾かせないものがたくさんあるんです。
乾太くんで乾かせないものの一覧はこちらです。
- のり付けしたもの
- 通気性の悪いもの
- 中綿が入っているもの
- 絹製品
- ウール製品
- 油や薬品などが付着したもの
- ポリプロピレン繊維を含むもの
- 樹脂(セルロース系)の付いているもの
- レースなど熱に弱いもの
- ドライクリーニング表記のあるもの
- 平干し表記のあるもの
乾かせない理由は、型崩れや縮み、フィルターの目詰まりなどです。
特に気をつけてほしいのは、油や薬品が付着したものです。
乾太くんでは、ヘアオイルやボディオイルなどが付着したものを乾燥させると発火する可能性があるので注意してください。
例えば、ヘアセットやボディケアをした後の手を拭いたタオルなど。
でもこんなにたくさん乾かせないものがあると一体何なら乾かせるのか疑問に思ってしまいますよね。
乾かせるものの一覧はこちらです。
- おしゃれ着以外の衣類
- 靴
- タオル
乾かせないものの方が圧倒的に多いですが、タオルやTシャツを乾かすのが目的なら乾太くんで十分。
ただし、乾燥機は熱で衣類を乾燥させるので、Tシャツやタオルも多少は縮んでしまいます。
嬉しがって何でも乾燥機に入れてしまわないように注意してください。
乾太くんのガス代は63円!!後悔しない3つの秘密
ガスと電気を使って乾かす乾太くんですが、1回あたりの光熱費は約63円(5kgタイプ)です。
もちろんお使いのガス会社や地域によってガス代と電気代は変わります。
しかし、コインランドリーの1回あたりの料金は300〜500円ほどなので、乾太くんなら5分の1で済みますね。
雨の日や雪の日などは外に出たくないので、濡れなくて済むのも嬉しいです。
ただ気をつけてほしいのは、これはあくまでも乾太くんを使用しているときにかかるガス代と電気代。
実際は、ガス代の他に基本料と乾太くんの設置費用が別にかかるので、使用頻度が少ない家庭には高くついてしまいます。
ちなみに設置費用は、本体の値段込みで約20万円…高いですよね。
高い設置料を払っても、こんな人にはおすすめです!
- 洗濯物が多い
- 乾かすスペースがない
- ダニや生乾き臭を防ぎたい
洗濯のたびにストレスを感じているのなら、乾太くんでそのストレスを解消してしまうのも良いですね。
洗濯物が多い【時間の節約】
洗濯乾燥機の場合は1台なので、乾燥が終わるまでどうしても次の洗濯できません。
しかも乾燥させるのも、2時間はかかってしまいます。
洗濯物が多く、何回も洗濯機を回さなければいけない家だと1日中洗濯している状態に。
これだと出掛ける時間もありませんね。
せっかくの休みなのにこれでは勿体ないです。
乾太くんなら洗濯機と別なので、洗濯機を回しながら乾燥もできます。
乾太くんは乾燥時間も短いので、2回目の洗濯が終わるころに1回目の乾燥が終わっていて、効率良く回すことができます。
乾かすスペースがない【場所の節約】
外だと花粉や埃が気になるし、部屋に干すと邪魔になる。
そんなあなたの家でも大活躍するのが乾太くんです。
Tシャツやタオルは乾太くんで乾燥させて、おしゃれ着だけは部屋干しにすれば小スペースで洗濯物を干せます。
特にすぐに服を汚す男の子がいるなら、ほとんどの洗濯物を乾燥させてくれる乾太くんがあると便利ですね。
ダニや生乾き臭を防ぎたい【衛生的】
乾太くんはダニを死滅させるどころか、生乾き臭も防いでくれます。
秘密は80℃以上の温風で乾燥させるから。
ダニは60℃以上の熱で死滅し、生乾き臭を発生させるモラクセラ菌も60℃以上の熱に弱いんです。
小さな子供がいると衛生面には気をつけたいところ。
…だけど、強い洗剤は使いたくない。
そんなあなたに乾太くんはぴったりです♪
乾太くんは5kgと8kgどっちを選ぶ?決め手2つ
乾太くんを購入するときに悩むのは容量ですよね。
乾太くんには3kgタイプ、5kgタイプ、8kgタイプとありますが、ファミリー向けなら5kgタイプと8kgタイプの二択です。
では、5kgタイプと8kgタイプではどっちを選ぶと良いのでしょうか?
5kgタイプと8kgタイプでは、外観サイズにさほど違いないので選ぶのが難しいと思います。
どっちが良いか迷っているのなら、以下の2つのポイントから選ぶと後悔せずに済みますよ。
- お手入れのしやすさ
- 乾かしたい洗濯物の種類
ここで選択を間違うと使いにくくなってしまうので、5kgタイプと8kgタイプのどっちを選んだほうが良いかあなたの生活スタイルを想像しながら決めましょう。
お手入れのしやすさ
5kgタイプと8kgタイプでのサイズの違いは奥行の8cmです。
その他のサイズは一緒なので、あまり気にしない人も多いかもしれませんが、使っているとこの8cmの差が大きく感じるんです。
乾太くんのフィルターは内側の奥についているので、掃除をするときは構内に手を入れてフィルターを取り出さなければいけません。
5kgタイプなら手が届くのに8cm奥にフィルターがある8kgにしたおかげで、毎回踏み台に上らなければいけない、という方も…。
もし8kgタイプを設置するのであれば、設置場所も十分に考慮する必要があります。
乾かしたい洗濯物の種類
乾太くんの5kgタイプと8kgタイプには限定の乾燥コースがあります。
乾太くんではTシャツやタオルぐらいしか乾燥させないのであれば、気にしなくても良いでしょう。
しかし、もうちょっと乾かせるもののレパートリーがほしいと思うなら、コース選びも大切です。
5kgタイプと8kgタイプの限定コースは2つ。
- 5kgタイプ【デリケートコース】
- 8kgタイプ【シーツ/毛布コース】
この2つのコースが増えることで、乾かせるものが増えるのは嬉しいですね。
5kgタイプ【デリケートコース】
熱をおさえて乾燥できるコースで、レース素材やフリルがついた服も乾かすことができます。
女性が多いご家庭だとレースやフリルがついた服がどうしても増えがちですよね。
乾燥機に入れるたびに分けるのも大変です。
しかし、デリケートコースなら分ける必要なし!
しかも低温で乾かしてくれるので、服が縮むのも防いでくれますよ。
小さい女の子がいるとかわいい服を着せたい!
だけど、すぐ汚すから洗濯物がいっぱいになる。
レースやフリルがついた服も縮みを気にせずに乾燥できるデリケートコースはありがたいですね。
8kgタイプ【シーツ/毛布コース】
シーツや毛布など大きいものを乾燥させたいなら8kgがおすすめです。
大きいものは乾燥機の中で丸まってしまうので、乾きにくいもの…しかし8kgタイプなら乾燥可能です!
干すにしても大きなスペースを必要とするシーツ類は、外干しするのも面倒…。
毛布は、普通に干すよりもむしろ乾燥機で乾かした方がふんわりします。
やっぱりふんわりとした毛布は気持ちいいですからね。
寝るときもぐっすり眠れます。
寝具にこだわりがあるなら、毛布を乾燥させることのできる8kgタイプを選びましょう。
乾太くんはやめた!?ドラム式洗濯機と比較
乾燥機を選ぶときに候補として挙がるのがドラム式洗濯機です。
洗濯機と別に取り付ける乾太くんと、乾燥機まで一体型のドラム式洗濯機では結局どちらが良いのか?
乾太くんを設置するのをやめた人の意見を元に、乾太くんとドラム式洗濯機を比較してみました。
やめた人の多くの意見はこの4つ。
- 初期費用と設置工事
- 1回あたりの料金
- 入れ替えるのがめんどくさい
- スペースをとる
この比較を読んでから「やっぱり乾太くんを設置するのはやめた」となっても遅くはありません。
乾太くんもドラム式洗濯機も高い買い物なので、よく考えて選んでくださいね。
初期費用と設置工事
乾太くんの設置費用は約20万円、ドラム式洗濯機はメーカーにもよりますが20万円前後で購入できます。
値段としては大差ありませんが、乾太くんの場合は乾燥機だけでこの値段だと高いですね。
しかも、ガスの配管や排湿管の工事があるので、時間がかかるうえに大掛かりになってしまうのがネック。
乾太くんが壊れたから取り外したいとなっても壁には穴が空いているので、穴を塞ぐ工事もしなきゃいけないのも考えものです。
1回あたりの料金
使い続けていると気になるのが1回あたりの料金です。
先ほども紹介しましたが、乾太くん5kgタイプの1回あたりの光熱費は63円です。
乾太くんはコインランドリーを使うよりは安いのですが、ドラム式洗濯機と比べるとどうしても高くなります。
ドラム式洗濯機で洗濯と乾燥をした場合は以下の通りです。
- ヒーター式で49円
- ヒートポンプ式で18円
洗濯と乾燥の2つの工程をしていても乾太くんより安いのがわかります。
しかし、仕上がりのことを考えると乾太くんの方が魅力的。
乾太くんはパワーがあるためしっかり乾燥できており、シワも気になりません。
一方ドラム式洗濯機だと乾き方が不十分で、すぐに取り出さないとシワになりやすいです。
しっかり乾かしたいか、安さをとるか選ぶ必要がありますね。
入れ替えるのがめんどくさい
洗濯から乾燥までボタン一つで完了するドラム式洗濯機と違い、乾太くんだと洗濯機から乾太くんに入れ替えなければいけません。
干す作業に比べれば断然楽ですが、やっぱり入れ替えるのはめんどくさいですね。
でも、何回も洗濯機をまわさなきゃいけないほどの洗濯物がある場合は、乾燥を別にできて尚且つ早い乾太くんを使ったほうが効率がいいんです。
しかも、乾燥機にかけられるものとかけられないものを一緒に洗ってしまっても取り出せるから、うっかりさんでも安心♪
スペースをとる
ドラム式洗濯機なら洗濯機だけのスペースで済みますが、乾太くんだと洗濯機と乾太くんのスペースが必要になります。
乾太くんを置ける場所は洗濯機の上、洗濯機の横、直接雨があたらない場所なら外への設置も可能です。
しかし、設置する場所でのメリット・デメリットはあります。
メリット | デメリット | |
洗濯機の上 | 部屋が狭くても設置ができる | 背が低い人だと使いにくい |
洗濯機の横 | どんな人でも使いやすい | 広い部屋が必要 |
外に設置 | 部屋が狭くならない | 重い洗濯物を運ぶのが大変 |
設置場所のメリット・デメリットを考えると乾太くんはなくても良いかな?と考える人は多いようです。
まとめ
- 乾太くんは壁に排湿管の穴あけ工事が必要なので戸建ての持家じゃないと設置は難しい
- 乾太くんはガス会社と契約しなければ設置ができない
- 乾太くんで乾かせないものは多いが、Tシャツやタオルが乾かせるので使い勝手は良い
- 1回の光熱費は63円で安いが、使用頻度が少ないと設置費用が高い分元は取れない
- 洗濯物が多く干す場所がない家庭には洗濯乾燥機よりも乾太くんを使った方が効率が良い
- 5kgタイプは女性の衣類向き、8kgはふんわりとした毛布を使いたい人にぴったりのコースがある
- 乾太くんはしっかり服を乾燥させたい人向け、ドラム式洗濯機は洗濯から乾燥まで一気に終わらせたい人向けの乾燥機
- 洗濯機とは別に乾太くんのスペースが必要になるので諦める人が多い
設置条件が厳しい乾太くんは、なかなか手が出ない商品です。
しかし、何度もコインランドリーに行って乾燥させている家なら喉から手が出るほど欲しい商品ですね。
もしこれから家を建てようと考えているのなら、乾太くんを設置できるように設計してみてはいかがですか?