秋冬に足元を暖めてくれる靴といえば、ムートンブーツを思い浮かべる方も多いと思います。見た目も履き心地も暖かいムートン素材は魅力的ですよね!
私も寒い季節はムートン素材の靴を履いています。でも困ったことに…汚れが目立ちやすい!
ムートンブーツが雨や雪で濡れると、シミになってしまいます…
ホコリや土汚れがこびりついてなかなか取れないなんてことも。
シミだらけ泥だらけカビだらけの靴なんて、クリーニングしないと履けない…!!
でも水でじゃぶじゃぶ洗っていいの?正しいクリーニングの仕方が分からない!
SNSでも同じような悩みを抱える方の投稿がちらほら…あなたのムートンブーツはどうですか?
ムートンブーツはセルフクリーニング出来るのか、そのクリーニング方法と長持ちさせるためのコツについて調べました!
ムートンブーツは自宅クリーニング可能だが注意点あり
シミも汚れも目立ちやすいムートンブーツ。
結論から言うと、靴の状態によっては自宅で洗うことが出来るんです!
汚れや傷み具合にもよりますが、ムートンブーツの専門店やクリーニング店などのホームページで、洗い方やケアの仕方を紹介しています。
また、YouTubeにもムートンブーツを自宅で洗う動画が投稿されています。
動画ならわかりやすいかも!早速洗ってみよう!
ちょっと待って!洗う前に知っておいてほしいことがあります!それは…
ムートンブーツの素材や状態によっては、セルフクリーニングをすると余計に汚れが目立ったり、傷みがひどくなったりすることもあるんです…!
ムートンブーツの素材には3種類あり、素材によっては洗い方に注意が必要な場合や、傷み具合によってはお店に任せたほうがいい場合があります。
つまり「お手持ちのムートンブーツの素材や傷み具合を把握する必要がある」ということです。
セルフクリーニングにするか、プロ(お店)に任せるかどうかは、素材と状態を見極めてから決めましょう!
【素材】ムートンブーツの基本知識♪①
そもそもムートンブーツとは羊の毛皮で作られた靴のことで、ムートンはフランス語で羊毛を意味します。英語ではシープスキンと言います。
元々オーストラリアの農夫たちが足元を羊毛で覆ったことから生まれました。
現在は貴重な天然の羊の毛皮の他に、代替品として牛革やリーズナブルな人工の生地など、素材の種類としては以下の3種類に分けられます。
- 天然ムートン
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羊の毛皮。1枚仕上げで、保温性・通気性に優れている。
弾力があり、へたれにくい。1番値段が高い。
- 羊以外の毛皮(牛革など)とウール
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牛革などにウールを貼り付けた2枚仕立て。通気性は天然ムートンに劣る。
保温性は同じくらいで、天然ムートンよりお手頃価格。
- フェイクムートン
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天然のムートンに似せて作られた人工の生地(合成皮革、フェイクスエード)とフェイクファーの2枚仕立て。
保温性も通気性も劣るが、安価で手に入る。
3つのうち、比較的クリーニングが簡単なのはフェイクムートンです。
フェイクムートンは洗えば大抵の汚れを落とすことができます。しかし、形が崩れやすいので工夫が必要です。
天然ムートン、牛革などとウールの靴はへたれにくいですが、汚れを落とそうと強くこするとすぐに傷がついてしまう可能性が…!
セルフクリーニングをするなら慎重に優しい洗い方をする必要があります。
靴を傷めてしまいそう、自分で洗うのは不安だという人は、クリーニング店に頼むのもアリです!
【傷みの程度】ムートンブーツの基本知識♪②
お手持ちのムートンブーツを、すみずみまで観察してみましょう。チェック項目はこちら!
- 汚れている箇所は?
- 汚れの種類(シミ、泥、付着物など)は?
- 皮革に傷はある?大きさは?
- 皮革が剥がれている箇所は?
泥などの付着物はブラシでなでたり、水や専用洗剤ですすいだりして落とすことができます。
しかし、皮革自体が傷ついていたり、剥がれていたりすると、セルフクリーニングでは元に戻せません。
むしろ皮革の傷みが激しくなる可能性もあります。
汚れの他に、傷み具合をしっかり確認することはムートンブーツを長持ちさせるためにとても重要です!
クリーニング方法を決めよう!フローチャートで簡単診断♪
ムートンブーツの素材と傷み具合を把握したら、クリーニング方法を決めていきましょう。
素材の特徴や傷み具合によって異なるおすすめの洗い方を、フローチャートにまとめました!
質問にYESかNOで答えて、矢印の通りに進んだら、あっという間に簡単診断♪
自分で洗うか自己判断に迷ったら、診断結果を参考にしてみてください。
少しでも不安に感じる場合は、クリーニング店に任せたほうが仕上がりも安心ですよ!
行きつけのクリーニング店に持っていくのも勿論良いですし、オンラインでクリーニングの依頼をして靴を業者に送る方法もあります。
よし、今度こそ!私は自分で洗ってみよう!
それでは、自宅でムートンブーツを洗う方法とポイントを解説していきます!
ムートンブーツの洗い方は優しく丁寧が基本!
自宅でムートンブーツを洗う時に使用する物と実際の洗い方についてご紹介します。
靴の専門店やクリーニング店で紹介されているお手入れ方法を調べ、共通するポイントや必要なものをまとめています。
【用意する物】専門用品3つはお手入れ必需品!
ムートンブーツを洗う時には、何を使ってもいい物と専門用品をできるだけ使って欲しい物があります。
- 靴が入る大きさのタライやバケツ
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水を張って、ムートンブーツをしっかり洗うため、ある程度深さのある入れ物が良い。
- 汚れてもいいタオル3枚程度
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水を拭き取る時に使う。色落ちや汚れが付く場合があるので、汚れてもいいタオルを選んで。
- 柔らかいスポンジ、消しゴム
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汚れを落とすときに活躍。スポンジは柔らかさ重視!
上記のものは、洗いやすいもの・皮革を傷つけないものであれば自宅にあるもので大丈夫です!
- ブラシ
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皮革を傷つけないために、天然毛(馬毛など)を使用した柔らかいブラシやゴム製のブラシがおすすめ。
- 洗剤
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ムートンやスエードなど起毛靴専用の洗剤。代用品としては、おしゃれ着用の衣類中性洗剤。
- 防水スプレー
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ムートンブーツなど起毛靴には必要不可欠なアイテム。
これらは靴を売っているお店やホームセンターなどで手に入ります。総合通販サイトなどネットでも購入できますよ。
全部で6つの道具が必要です!
タライやタオル、スポンジなどは揃えやすいですね。
ブラシ・洗剤・防水スプレーは専門の物を使用することで、ムートンブーツを傷めることなくセルフクリーニング出来ます!
3つの専門用品も、自宅での洗い方には欠かせませんので、ぜひ揃えてみてくださいね!
【洗い方】ムートンブーツはこすらない!優しくなでるように!
道具を揃えたら、ムートンブーツを洗っていきましょう!洗い方で注意してほしい順番やポイントもお伝えします。
ムートンブーツの皮革を手で触ってみて、毛流れの方向を確認。
ブラシでブーツの表面をなでるように、毛流れに沿ってブラッシングする。
ブラッシングで落ちない汚れは、水を含ませて固く絞ったスポンジで磨いたり、消しゴムで軽くこすったりするとキレイになる場合もある。
汚れを落とそうと強くこすり過ぎないように注意!
タライに(常温に近い)ぬるま湯と洗剤を入れ、よくかき混ぜる。その中にムートンブーツを浸し、手でなでるように表面を洗う。
皮革に洗剤が馴染むよう、優しくマッサージするようなイメージで!
強くこすらず、爪を立てないように気をつけて。ブーツの中も忘れずに洗おう。
常温の流水で、泡が出なくなるまですすぐ。表面は毛流れに沿って手で撫でながら洗剤を洗い流す。
タオルでブーツの水分を拭き取る。こすらず、トントンと軽く叩くように水気をタオルに吸わせる。
洗濯機の脱水(1分程度)を使っても良いが、型くずれしやすくなるので、心配な人はタオルがおすすめ。
ブーツの内側のファー部分に洗った時に落ちた色が付いていることがあるので、しっかり拭く。
片足ずつ中にタオルを詰めて、形を整える。このとき、手で表面の毛流れを軽く整える。
必ず陰干しする。皮革は熱に弱く傷んでしまうので、ドライヤーなどの熱風は厳禁。日当たりも避ける。
完全に乾いたことを確認したら、ブラッシングする。手順①のように、毛流れに沿って優しく!
仕上げに防水スプレーをする。これによって、次からのお手入れが格段に楽になる!
洗い方で大切なのは、皮革を傷つけないこと。ムートンブーツは摩擦と熱に弱いです!
水は常温にすること、ブラッシングや手で洗うときは強くこすらないこと、必ず陰干しすること!
ブラシなどの専門用品を使うことと洗い方のポイントを押さえれば、自宅でも簡単にムートンブーツを洗うことができます!
引用 YouTube
ムートンブーツはしまい方と普段のお手入れで長持ち!
ムートンブーツの汚れを放っておくと、洗うのが大変ですし、お店に頼むとなるとお金もかかります。
できるなら余計な手間と出費は抑えたいな…
ムートンブーツをキレイに長持ちさせるコツは、普段のお手入れとブーツのしまい方にあります!
ムートンブーツの快適な履き心地と綺麗な状態を保つために、取り入れてほしいことをご紹介します!
汚れはその日のうちに!簡単ケアでキレイ持続♪
ムートンブーツを履いた日は、帰ったらすぐにお手入れしましょう!
ブラッシングしたり、水を含ませ固く絞ったスポンジで汚れを落としたりするだけで、格段に長持ちします。
また、濡れてしまった場合は、タオルなどで水気を拭き取り、陰干ししましょう。
乾いたら防水スプレーをしましょう。防水スプレーはこまめに使用することで濡れにくくなります。
前章の【洗い方】手順①と⑤、⑥を参考にお手入れしてみてください!
しまい方のポイントは湿気と温度!
常に汚れをブラッシングで落とし、お手入れしていたら、ムートンブーツをしまう時も楽ですよね。
ムートンブーツのしまい方で、汚れと同じくらい気をつけて欲しいのは、高温多湿を避けること!
特に湿気はカビや臭いの原因になります…!
- 陰干ししてしっかり乾燥させてからしまう。
- しまう時はブーツと一緒に乾燥剤も入れる。
- 紙箱にしまう時は、箱に数箇所穴を開けて、通気性をよくする。
- 下駄箱などあまり通気性の良くない場所にしまう時は、定期的にブーツを取り出して風通しの良い場所に置く。
- 外出時などに下駄箱の扉を開けておき、帰ってきたら閉める。
- 特に梅雨の時期や夏は高温多湿になりがち。乾燥剤を取り替えたり、たまに外に出したりして状態を確かめる。
普段のお手入れと高温多湿を避けたしまい方に気をつけるだけで、キレイなムートンブーツを履き続けることができますよ!
早速ムートンブーツのしまい方を見直して、お手入れしちゃいましょう♪
まとめ
- 自分で洗うか、お店に任せるかどうかは、ムートンブーツの素材と傷み具合を見極める必要がある。
- 自分で洗うのが不安な場合は、無理せずお店に頼む。
- セルフクリーニングする時、ブラシ・洗剤・防水スプレーは専門用品を揃えたほうが良い。
- 洗い方のコツは「こすらない・常温の水を使う・陰干し」
- 普段からお手入れを欠かさない。
- しまい方の基本は「汚れを残さず、高温多湿を避ける」こと。
ムートンブーツの基本知識も分かり、自分で洗えるかどうか判断しやすくなりましたね!
不安な時は宅配クリーニングでプロに洗ってもらうのもOK!仕上がりがキレイなのでおすすめですよ。
愛用しているムートンブーツを長く履き続けるために、セルフクリーニングするときの洗い方も普段のお手入れも丁寧に♪
きれいな靴だと毎日でも履きたくなっちゃいますよね!
寒い季節は、お手入れ完璧なムートンブーツを履いて楽しく過ごしましょう!