せっかく丸々1本の大根がお買い得なのに、わざと買わない時はありませんか?
いま買っても使いきれないし、
毎日の料理に大根はそんなに使わない
保存しすぎてまずい大根になったら嫌だな
そんな理由から私もスーパーで確実に安いであろう丸々1本を泣く泣く諦め、1/2本や1/4本を買っていました。
ですがそんな時ふと思ったのです。
大根って冷凍保存出来ないのかな?
そんな疑問から大根の冷凍保存にチャレンジするも、まずい。
そして試行錯誤をした結果…美味しい大根が維持できる冷凍方法にたどり着きました。
大根の部位や用途によって正しく冷凍保存すれば、解凍しても美味しい大根を維持できます!
そして冷蔵保存も使い分けながら、まずい大根とはおさらばしましょう!
大根は冷凍方法でまずいか決まる!煮物向け保存方法紹介
大根を丸々1本、しかも葉っぱ付きのものを迷わずお得に買いたいですよね!
料理下手な私は大した知識もなく、仕方なくカットサイズを購入していました。
しかし、カットした部分から水分や栄養分が抜けてなんだかまずいな、なんて感じる事はありませんか?
知り合いから大根を頂いて、一気に4本くらい我が家にやってくるケースもあります。
カットされていない大根を食べると、やっぱり瑞々しくて美味しい!
でも大量に届いた大根を、美味しい状態のまま最後まで食べる事がいつもできなかったのです。
そんな反省点から、大根の冷凍にチャレンジするようになりました。
まずどんなやり方の時も共通することがあります。それは以下の4点。
- 水気をしっかり切る
- ラップで包む
- 空気をしっかり抜く
- レンジで解凍しない
水気を切ると、必要な水分まで一緒に溶けだすことを抑えられます。
ラップで包み空気をしっかり抜くことで、乾燥や酸化から大根を守りましょう。
大根は正しい保存方法で冷凍することで、約1カ月保存することができます。
この4つのポイントを押さえておけば、大根を美味しく食べられることができますよ。
更に用途や部位による一覧がこちら。
スクショして是非ご活用ください。
生+調味料 | おろし | 葉 | |
---|---|---|---|
切り方 | 自由又は 2cm輪切り | 5-8mm | |
レンジ解凍 | × | × | × |
自然解凍 | ○ | ○ | × |
解凍せず調理 | × | × | ○ |
ポイント | 塩+ 砂糖 の時は 使う前 水洗い | 水気を しぼり すぎない | 塩ゆで 1分して 冷凍 |
冷凍したまま使うのか自然解凍が美味しいのか、ここから大根の部位や用途ごとに分けて説明していくので是非読んでみてください。
生の大根は調味料と一緒に保存する
まず1番おすすめしたい保存方法が、生の大根を調味料と一緒に保存することです。
調味料と一緒に大根を冷凍保存する方法は2種類あります。
- 塩と砂糖をまんべんなくまぶして保存する
- 好きな調味料と一緒に保存する
塩と砂糖をまんべんなくまぶして保存する
1つ目の方法は、2cmほどの輪切りにした大根と一緒に、塩と砂糖を適量保存袋へ入れます。
そして軽くまぶして空気をしっかり抜き、そのまま冷凍するだけ。
使いたい時は軽くお水ですすいでから、好きな大きさにカットして使ってくださいね。
好きな調味料と一緒に保存する
2つ目の冷凍保存方法はこれも好きなサイズにカットします。
そして好きな調味料と一緒に入れた後、できるだけ空気を抜いて冷凍保存します。
煮物用なら醤油ベース、コンソメスープ用ならコンソメベース、どんな調味料でもかまいません。
冷凍した大根を、食べるときにはどうするの?
冷凍方法した大根を使う時は、半日から1日ほど冷蔵庫で自然解凍するのをおすすめします。
冷凍した大根を自然解凍することで穏やかに解凍され、出来るだけ水分抜けを防ぐことができます。
後は調味料と一緒に煮込むだけ!
大根と調味料を一緒に冷凍保存する方法は、味が染み込みやすく、甘みが増して美味しいですよ。
大根の水分が抜けにくく、なおかつ細胞も壊れにくくなる働きを調味料がしてくれます。
更に冷凍しても大根がたくさん持っている栄養素を壊すことはありません。
それから冷凍前よりも味が染み込みやすく、料理時間の短縮も出来るんです。
大根が冷凍保存出来ることを知らなかった時は、カットされてなんとなくパサついた大根を食べていました。
でも正しい冷凍保存方法で大根を冷凍すれば、おいしく食べることができます。
そのまま冷凍するとまずいは、どうしてなの?
そもそも大根は、冷凍するとなぜまずい状態になってしまうのか。
それは、冷凍することで大根の繊維が破壊されてしまうことが原因!
その壊れた繊維から解凍した時に水分も抜けてしまい、ぶよぶよの状態に陥ってしまうんです。
ところで豚汁を作った際、ほかのお野菜が余ってしまうことってありませんか?
豚汁をよく作る我が家では、ゴボウとサツマイモがその代表格です。
「入れると美味しいけど、その後絶対余るんだよなー」
って思って、買わない時もありました。
でも大根の冷凍保存をマスターしてからは、この2つのお野菜の冷凍にも挑戦!
大根と同じく、先に紹介した共通ポイントを守るだけで、解凍しても美味しく頂けました。
- ゴボウは4cmほどのぶつ切りにして4,5本ずつラップへ包んで保存袋へ。
- サツマイモは輪切りにしてラップに包んで保存袋へ。
どちらも空気を抜くことを忘れずにして下さい。
サツマイモは解凍せずに使うことで、変色も防ぐことができるのでおすすめです。
ちなみに豚汁をちょっと豪華にしたい時は「なめこ」がおすすめ!
とろみが増してグッと美味しく仕上がります。
あれ?大根はアクがあるけどアク抜きしなくていいの?
大根のアク抜きに関しては次の章でご紹介します!
アク抜きした大根も調味料と一緒に保存出来る
せっかく料理を作ったのに、大根がなんか苦いというかえぐみを感じるときはとても残念ですよね。
アク抜きという手間が増える分、どの大根でも美味しく食べられるのでアク抜きはやっておきたいところです。
そんな時にも冷凍保存が有効です。
一気にたくさんの大根をアク抜きしたら、その大根を先に紹介した調味料と一緒に冷凍保存しましょう!
私は、冷凍保存を知る前は大根を使う度にアク抜きしていました。
でも大根を冷凍保存出来るようになってからは、量を気にせずアク抜きしています。
使いたい分以外は冷凍保存しちゃえばいいので、本当に楽ちん♪
大根の旬は冬。
大根の独特な「アク」と呼ばれる、えぐみや苦みは下記の大根に多いそうです。
- 旬でない大根
- 大根の下部部分
- 大根の皮付近
えぐみが気になる方は皮部分を厚く剥いてみてくださいね。
豚汁やコンソメスープのように細かく刻んで使うものは気になりませんが、大根の煮物はやはりアク抜きをした方が美味しいです。
アク抜きのやり方も紹介するので試してみてください。
大きめの大根を2cmほどの輪切りにしたら、お米をひとつかみ一緒に鍋へ入れて15-20分ほど煮ます。
「お米がもったいないぞ」という方は、お米のとぎ汁でも全然OK!
後は、使わない分を調味料と一緒に冷凍保存して、次に使いましょう!
生の大根だけで冷凍保存するのは美味しくない
カットした大根だけで冷凍保存するのは、おすすめ出来ません。
ちなみに、冷凍保存はシャキシャキ食べたい時にも向いていません。
とてもまずいです。
冷凍保存した大根をサラダや刺身のツマなどに使うことは出来ないので注意してください。
凍ったまま使用してもやはり独特のぶよぶよ感が際立ってしまうからです。
特に煮物など大きめに切って使う時などは本当にまずい!
冷凍保存にチャレンジしたばかりのころ、角切りにして水も切らずそのまま保存袋へ入れて冷凍しました。
それを使おうと思ったら、一塊の氷みたいになっているんです。
「少しだけ自然解凍してばらして使おう」とすると、無残にもぶよぶよになって若干黄色く変色した可哀そうな大根がいました。
そんな悲しい経験からきちんと保存する方法までたどり着いたのですが、いちいちラップするのは面倒!
そんな面倒くさがり屋の私は、コンソメスープなど角切りで使いたい分はラップをせずに保存することもあります。
ポイントはしっかり水気を切ること、空気を抜くこと、そして解凍せずにグラグラ煮えてる鍋へ投入することです。
細かく刻んだ大根ならば、あまりぶよぶよ感は気にならないので、「ラップするのが面倒くさい」という方はやってみてください。
大根の冷凍はおろしの状態でも可能?小分けで便利に!
一生懸命すりおろした大根が余った時、捨てるのなんだか寂しいし、もったいないですよね。
すりおろすのは時間がかかるのに、食べる時や捨てる時は一瞬…。
冷凍保存が出来ることを知ってから、そんなモヤっとした気分がなくなりました!
いつものようにすりおろしたら、冷凍保存する分は容器を斜めにして水気を切りましょう。
本来ならばザルにあげて水気を切るところですが、こうすることでザルを洗う手間を省いちゃいましょう!
この水気はギュッと切りすぎないことがポイントです。
後は保存袋に平たく入れて、空気を抜いて冷凍庫へ。
この時お箸などで線をつけておくと、手でパキッと割れて使いたい分だけ使うことができます!
または1回分ずつラップで小分けして並べて保存袋へ入れて冷凍しても大丈夫ですよ。
ちなみに私は製氷皿タイプのタッパーを使っています!
これは離乳食用に買ったのですが、離乳食が終わった後「何かに使えないかなー」と使いどころを探していました。
空気を入れることなく保存出来て、ラップの節約にもなります。
大根おろしをちょっと薬味で使いたいなという時などにとても便利です!
冷凍保存していなかったら、年間何本の大根を捨てていたことか…。
すりおろした大根も冷凍保存出来ちゃうなんてすごいですよね。
しかもこのすりおろし大根が、冷凍保存しても一番鮮度が落ちない気がします。
味噌汁へ入れて、みぞれ大根風にしてみるのはいかがですか?
再び大根おろしとして使う時も、薬味として使う時も、おつゆへ投入する時も、大根おろしは自然解凍がおすすめです。
大根は冷凍と冷蔵、2つの保存方法で美味しく食べよう
お肉やら他の野菜やらで冷凍庫がそもそもいっぱいだ!という時もありますよね。
実は大根は冷凍保存だけでなく、冷蔵も正しく保存することで鮮度を長く保つことが出来ます!
適当に保存していた時は、どんどんしなびた大根になっていき美味しさはどこへやら。
しかしポイントを学んできちんと冷蔵保存するようにしてからは、いつまでも美味しい大根を食べられるようになりました!
大根は立てた状態で冷蔵保存する
丸々1本、しかも葉っぱ付きの大根をお安くゲットできたとします!
- まずは葉っぱと大根本体を切りわけましょう。
葉っぱの根本ギリギリをカットします。
この葉っぱ部分はこの後用途や保存方法をお話するので横へとっておいてください(笑)
葉っぱは繋げておくと、大根本体からどんどん栄養素を吸ってしまう奴なのです。
さっさと切り離してしまいましょう。
- 大根は半分に切った後、切り口をラップとゴムでふさいでおきます。
こうすることで切り口から水分と栄養素が逃げるのをブロック。
- 次に牛乳パックをちょうど良いサイズにカットして、そこへ大根を立てて保存するだけ!
お野菜は畑に居た時と同じ状態で保存することがポイントです。
大根の様に縦に生えていたものを寝かせて保存すると、縦になろうとエネルギーを消費してしまうことに。
水分や糖分を浪費してしおれる原因になるので、必ず立てた状態で保存しましょう。
大根は乾燥や湿度に弱いので、更に新聞紙でくるんであげるのもおすすめです。
大根の冷蔵保存はきちんと行えば約2週間もたせることが可能です。
冷凍庫がいっぱいの方や、2週間で使いきれる方は是非試してみてください。
そういえばたまに色が青くなる大根ってありますよね。
あれは「青あざ症」と言われる大根特有の症状です。
収穫時期が暖かい大根によく見られるんだとか。
これを知らなかった時は、
あれ?病気かな?
と心配になり食べるのをやめたこともありました。
青あざ症は病気でもカビでもなく、アントシアニンという成分の仕業です。
これはブルーベリーに多く含まれている成分ですね。
アントシアニンを多く含む大根は苦みが強く筋っぽさも目立ちますが、食べる事は出来るので大丈夫です。
ただし、大根の先の方まで変色していたり、変な臭いがする場合は病気だったり腐っている可能性があるので食べないでくださいね!
簡単で美味しい!大根の千枚漬け
「大根がちょっと残っただけだけど、とっておくほどでもないしなー」
というときは、大根の千枚漬けが便利!
- 酢 大さじ5
- 砂糖 大さじ3
- 塩 小さじ1
- 大根をスライサーで薄くカットします。
- 調味料と一緒に深皿などに入れて、重石のお皿を乗せて完成!
半日から1日漬けると美味しく食べられます。
清潔なポリ袋に入れて漬けるやり方でも大丈夫です。
シャキシャキした食感でお酢がピリリときいて美味しいので、是非試してみてください。
大根の冷凍は葉っぱにも応用可!美味しくて栄養多し!
先程切り落とした葉っぱの活用術を紹介致します。
根菜類の中にはカブや大根などの様に葉っぱ付きで売られているものがありますよね。
丸ごとの大根を購入する時も、
ゴミにも出さなきゃだし、葉っぱは邪魔
と厄介に思って、あえて葉っぱ付きを買わない方もいるのではないでしょうか。
そんなちょっと厄介者に思われる葉っぱは、とても栄養素を含んでいるのをご存じですか?
βカロテン、カルシウム、鉄分、これらを多く含んでいるので是非食事に取り入れて頂きたい食材です。
刻んで生ごみ処理機に入れていた私でしたが、栄養素が多くあることを知ってからは積極的に食べることにしました。
おかげでゴミは減るし、身体にも良いしで助かっています。
ただ、やはり大根の葉っぱも一度に食べるには量が多いですよね。
そんな大根の葉っぱも、もちろん冷凍保存が可能ですよ!
大根の葉の冷凍方法
- 葉っぱはまず5-8mmほどに刻み、軽く1分くらい塩茹でします。
- その後水気を切り、保存袋へ入れて冷凍しましょう。
塩で茹でる事によって、青臭いのが取れます。味や鮮度も落ちないのでお勧めですよ。
大根本体にもアミラーゼ、ジアスターゼなど胃液の分泌を高めて消化吸収をサポートしてくれる栄養素がいっぱい。
更に美肌や風邪予防にも繋がるビタミンCを大根は多く含んでいます。
ジアスターゼは熱に弱いので、美味しい部分は過熱せずに大根おろしやサラダとして食べたいですね。
葉っぱも大根も冷凍保存を使って、栄養素をたくさん美味しく頂きましょう!
まとめ
- どんな時も大根を冷凍保存する時は水気を切ってラップで包む。
- 空気をしっかり抜いて冷凍保存する。レンジで解凍はしない。
- 生の大根やアク抜きしたものは調味料と一緒に冷凍保存する。
- 大根おろしは水気を切って平たくして冷凍保存する。
- 大根の冷蔵保存は立てて保存することで2週間保存可能。
- 大根の葉っぱは刻んで軽く塩ゆで、水気を切って保存袋で冷凍する。
大根をサラダなどでシャキシャキ食べたい時は、冷蔵保存したものを使いましょう。
冷凍保存して解凍した大根をサラダで食べるのはまずいです。
冷凍保存した大根は煮物やスープ、炒め物に。
また、大根購入時に葉っぱをゲットしたならば、是非おつゆなどに活用してみましょう。
大根の煮物が好きな私としては、完成した煮物を冷凍保存すると、解凍した時まずい気がします。
柔らかくなるまで煮た大根を冷凍保存すると、解凍した時にぐだぐだになってしまいました。
なので解凍してまずい状態よりは、生の大根を調味料で冷凍保存し、好きな固さに煮るのがベストです。
今日から迷わず丸々1本の大根を購入して、あなたも冷凍活用しましょう!