賃貸に引越し、これから新生活を始めようとしているそこのあなた。
突然ですが、電子レンジのアース線、きちんと挿していますか?
付け方もよくわからないし、次引っ越す時にまた外すのも面倒だわ。
そもそも今の賃貸、アース線を挿すところないし・・・
電子レンジのアース線は、挿さなくても使うことはできますが、電子レンジを置く場所によっては挿さないとかなり危険なんです。
そこで今回は、電子レンジのアース線を挿すところがない賃貸の対処法、取り付け方、外し方を紹介します。
また、なぜアース線を挿さない状態で使うと危険なのか、アース線の役割、必要性についても詳しく解説していきます。
電子レンジのアース線を挿せない賃貸の対処法4つ!
この章では、電子レンジにアース線はついているのに挿せない、そもそも電子レンジにアース線がついていない、そんな時のお悩みを解決します!
漏電遮断器を取り付ける
賃貸のコンセントを変える作業は、電気やコンセントに関する知識と技術がないと大変危険な作業です。
下手に触れば、感電したりショートしたりして、火災を招く恐れがあるからです。
そこで、アースを取り付けなくても代わりに漏電を防いでくれる商品の一つが、プラグ型漏電遮断器です。
設置方法は、コンセントに挿し込むだけ!
これは、電子レンジなどの家電製品が漏電したことを探知すると、直ちに電気を切ってくれる機械なのです。
設置工事ができない場合は、この漏電遮断器を使うことをおすすめします。
長いアース線につけ替える
電子レンジにアース線はついている、賃貸のコンセントにもアースの挿込口はある。
しかし、どうしても電子レンジの設置場所からアース線挿込口が遠くて、アース線の長さが足りない時はアース線を長いモノにつけ替えてみましょう!
- 材料
- 長いアース線
- ドライバー(基本的にはプラス)
どちらもホームセンターやamazonなどで揃えることができます。
しかし、賃貸によって種類が異なるので、しっかり自分の家にある電子レンジのアース線を確認し、同じ種類のアース線を買うようにしてくださいね!
- やり方
- ネジでとめてある家電側のアース線を取り外す
- 新しいアース線を家電側に取り付ける
- コンセントに差し込む側のアース線の先端2〜3cmのビニールを切り取り、中の導線が見えるようにする(ビニールを切り取る時、中の銅線を一緒に切らないよう気をつける)
- 3で出した銅線を壁にあるコンセントのアース端子部分に挿し込む
簡単ですね!ぜひ試してみてください!
アース線を延長する
上記同様アース線もあり、アース挿込口もあるけど、アース線の挿込口まで遠い場合の対処法。
家電によっては、アース線が簡単に取り外せないようになっていることもあるため、電源コードのように延長することで届くようにするという方法です。
- 材料
- 少し長めの延長用アース線
- ニッパー・カッター
- ビニールテープ
- ペンチ
- やり方
- 延長用のアース線の被覆を3cmくらい剥がす。(被覆にカッターで少し切れ込みを入れると剥がれやすくなる。)
- 被覆が剥がれたら、銅線がバラけないようにしっかりとよじる。(細かい銅線が手に刺さらないようペンチを使ってよじると良い。)
- 電子レンジ側のアース線の先に端子がついていたら切って外す。
- 端子が外れたら、電子レンジ側のアース線の被覆も延長用のアース線でやったのと同じように剥がしてよじる。
- それぞれのアース線の先3cmくらいの銅線がよじれた状態になったら、その2本のアース線の銅線部分をクロスさせ、よじり合わせる。
- 繋いだら、その部分をビニールテープで圧着するようにしっかりと巻く。
- 引っ張ってみて抜けないことを確認したら、完成。
電子レンジ側のアース線と延長用のアース線をクロスしてよじり合わせた後に、はんだ付けをしておくと更に抜けにくくなるため安心です。
アースの設置工事をする
より根本的に解決するのは、アース設置工事をすること。
- ブレーカーを切ってコンセントのプレートを外します。
- コンセントの上と下がネジで止まっているため、緩めてコンセントを取り出します。
- 電線もマイナスドライバーのような細いものを使って手前に出します。
- そこまで終われば、埋め込み連用枠とコンセントの隙間にマイナスドライバーを入れて、必要なものを交換するだけです。
交換後は、元の部品をしっかりはめこみ、簡単に取れないようにしましょう。
しかし、アースの設置工事は、国家資格である電気工事士の資格が必要なのです。
特に資格を持っていない場合、コンセントから取り替えるのは、一度大家さんに相談してみると良いかもしれません。
電子レンジのアース線の付け方も外し方も簡単!
電子レンジのアース線は、付けたことがないと難しいと思いがちですよね。
電子レンジのアース線は、付け方も外し方もとっても簡単!
難しいと思われがちなアース線の付け方と外し方を紹介していきます。
アース線の付け方
アース線の接続口は2種類あります。付け方を確認していきましょう!
- ドライバーを使ってネジを緩める
- アース線をネジに巻き付ける
- 再度ネジを締めて固定する
※ネジ式の場合は、ドライバーが必要となるため少し手間はかかりますが、覚えれば簡単に接続できます!
- カバーを開ける
- アース線の先端を差し込む
※挿し込み式の場合は、道具を使う必要がなくカバーを開けてアース線を中に押し込むだけなので、簡単に接続できます!
ネジ式の場合も挿し込み式の場合も、接続後に軽く引っ張ってみて、抜けることがないか確認してみるようにしましょう!
ここで、電子レンジのアース線を付けるときの注意点です。
付ける場所がないからといって、電子レンジのアース線を水道管やガス管、電話用のアースや避雷針などに付けることは、絶対にしないでください。
ついやってしまいがちですが、引火や感電の危険性があります。
賃貸にアース端子が付いていない場合は、専門業者に依頼をして取り付けてもらうようにしましょう。
付けたいアース線が2本以上あるけど、付けるところが1つしかない。どうしたらいい?
実は、1つの挿込口に、複数のアース端子を挿し込んでも大丈夫なんです!
理由は、アース線は、それ自体に電気が通っているのではなく、漏電による電気の逃げ道であるからです。
また、最近では、アース線を使わず、プラグ自体にアース極のついた3つピンタイプのプラグもあります。
このように、普通の2つ穴コンセント(アース端子付き)へ変換ができるコンセントが市販されているため、利用を考えてみるのもいいかもしれませんね!
アース線の外し方
アース線は、覚えてしまえば外し方も簡単です!
取り付けると、引越しをするときに外すという行為が必要になってきます。
- 電源プラグを外す。
- 蓋を開け、ドライバーでネジを緩めて取り外す
もしもネジが古くなっていたり、どうしても外れなかったりした場合は、ニッパーでアース線を切っても大丈夫です。
アース線は切った後も、ビニール被膜の部分を剥くことで銅線が現れるので、少し長さは短くなりますがまた使うことができるのです!
アース線の付け方や外し方は、電子レンジだけでなく、どの電化製品でも共通しています。
誰でも簡単にできるので、面倒臭いからと放置しないようにしましょう!
電子レンジのアース線は必要か?重要な役割を解説
そもそも電子レンジのアース線は、なぜ必要か考えたことありますか?
アース線は、漏電や二次災害を防ぐために、電気の逃げ道を作る重要な役割があります。
電気の逃げ道があることで、万が一電子レンジが故障した時、故障した電子レンジに触ってしまったとしても感電しないようになっているのです。
また、アース線を挿していることで、漏電してしまったとしても、出火して火災に繋がる恐れもありません。
前の賃貸でも、電子レンジはアース線を挿さずに使っていたけど必要かな。
このように電子レンジのアース線が必要かわからず、付属品くらいに思っている人、かなり多いと思います…
実際、アース線は挿さなくても電子レンジを使うことはできます。
しかし、万が一に備えて挿しておかないと、自分や自分の家だけでなく、家族やご近所にも多大なる迷惑をかけることになりかねません。
アース線を挿すだけで防ぐことができるなら、挿さない手はないですね!
アース線は、自分だけでなく周囲の人の命を守るためにも必要な線なのです!
まとめ
- 電子レンジのアース線を挿せない賃貸の対処法は、アース設置工事、漏洩遮断器の設置、長いアース線に付け替え、アース線の延長の4つがある。
- アース線は、電気の逃げ道であり、漏電や二次災害を防ぐために重要である。
- 電子レンジのアース線の接続口の種類はネジ式と挿し込み式の2種類で、付け方はとても簡単。
- 外し方も簡単で、電源プラグを外し、蓋を開け、ドライバーでネジを緩めてアース線を取り外す、という手順。
- 賃貸にアース線を付けるところがなかったとしても、水道管やガス管、電話用のアースや避雷針などには絶対に付けない。
電子レンジはアース線をつけなくても使用できますが、危険性を考えるとつけるのは必須と言えます。
今回は電子レンジのアース線について紹介してきました。
命を守るために、電子レンジに限らず冷蔵庫や洗濯機などの家電製品もアース線は付けるようにしましょう!