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富士山の噴火は群馬に影響しない!理由と噴火の可能性を調査!

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日本一の高さを誇る富士山。専門家によると近々噴火するのでは?と予測されています。

富士山が最後に噴火したのは約300年前で、今日まで噴火はしていませんが、たびたびおきている地震が噴火を誘発する可能性があります。

また、約300年間溜まり続けたマグマが噴出した時の噴火の規模は、前回の富士山の大噴火以上と言われています。

富士山が噴火すると群馬県にも影響がある、群馬県の浅間山も噴火するといった噂もありますが、そのような事実はありません。

ただ、群馬県には富士山と同じ活火山が存在し、浅間山と草津白根山は観測対象になっています。

今回は富士山の噴火に注目し、富士山と群馬県に関係性がない理由と群馬県の活火山について詳しく調べてみました。

噴火する前におきる前兆現象もまとめてみましたので、参考になれば幸いです。

もくじ
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富士山の噴火は群馬に影響しない!浅間山は観測対象

富士山の噴火は群馬に影響しない!浅間山は観測対象

日本には多くの火山があり、2017年に確認された活火山は111か所となります。

高さ日本一の富士山も活火山の1つであり、活動が確認されている火山です。

富士山は前回の噴火から今日まで約300年間噴火しておらず、いつ噴火してもおかしくない状況です。

活火山とは

およそ1万年以内に噴火した火山や、現在活発な活動のある火山のこと

もし富士山が噴火すると、関東に火山灰が降り大きな被害が出ます。しかし、同じ関東でも群馬県には火山灰の被害はありません。

また、富士山の噴火と群馬県の活火山である浅間山が富士山に関係するのでは?という噂がありますが、富士山と浅間山にはつながりはありません。

この章では、群馬県が富士山の噴火に影響と関係がない理由、富士山と浅間山に関する噂の原因、群馬県の活火山について詳しく説明しています。

【宝永大噴火】群馬での被害はなし

約300年前の富士山の噴火、宝永大噴火は富士山の三大噴火の1つに数えられるほど大規模なものでした。

富士山は一年のほとんどが西風なので、富士山より東に位置する神奈川、東京、千葉、茨城、栃木、埼玉に火山灰が降りました。

しかし、群馬県は富士山の北に位置しているので、宝永大噴火では西風による火山灰の影響がありませんでした。

このことから、富士山が噴火しても群馬県には影響がないと考えられています。

【群馬の活火山】富士山と浅間山は関係なし

群馬県は富士山が噴火した時の被害はありませんが、「浅間山(あさまやま)」という活火山を有しています。

浅間山も活火山の1つであり、近年まで噴火を繰り返していたことから、日本の代表的な火山活動の研究対象になっています。

2021年に浅間山の噴火警戒レベルは2→1に引き下げられ、現在の火山活動は静穏です。

今は穏やかな浅間山ですが、富士山の噴火と関係性があるのでは?と噂されることがありました。

実際は浅間山と富士山には関係性がなく、富士山が噴火しても浅間山の噴火を促すことはありません。

また、富士山の噴火によって浅間山のある群馬県に被害が出るという可能性も極めて低いです。

風向きにより火山灰が群馬県に流れる恐れがありますが、注意するほどではありません


では、なぜ浅間山と富士山が噂されるようになったのでしょうか。

どうやら、1707年におきた富士山の「宝永大噴火(ほうえいだいふんか)」が噂の原因のようです。

【噂の真相】浅間山の偶然の噴火

1707年に富士山の三大噴火の1つである「宝永大噴火」がおこりました。

富士山の三大噴火
  • 延暦の噴火(800~802年)
  • 貞観の噴火(864~866年)
  • 宝永の噴火(1707年)

前兆もなく噴火したわけではなく、この大噴火の49日前に「宝永地震」という日本最大級の地震がおきています。

大規模な地震によりマグマが発砲し、富士山の大噴火が生じたと言われています。

地震がおきる前までは富士山の火山活動は比較的穏やかでした

一方、浅間山では1721年火砕物が降下するほどの噴火がありました。

富士山の大噴火から十数年しかたっておらず、噴火に刺激されて火山活動が活発になったかのようにみえます。

しかし、元々浅間山は小さな噴火を繰り返しており、いつ噴火してもおかしくない活火山でした。

富士山の噴火の影響ではなく、偶然短い期間浅間山が噴火したと考えられます。

【群馬の活火山】浅間山と草津根山は観測対象

群馬県には5つの活火山が存在しており、「浅間山」「草津白根山:湯釜付近」「草津白根山:本白根山」は常時観測火山に選定されています。

群馬の5つの活火山
  • 浅間山(常時観測火山)
  • 草津白根山:湯釜付近(常時観測火山)
  • 草津白根山:本白根山(常時観測火山)
  • 榛名山
  • 赤城山

常時観測火山は「火山防災のために監視、観測体制が必要な火山」で、24時間体制で観測し、噴火の前兆をとらえています。

浅間山と草津白根山は近年噴火活動を繰り返し、過去100年以内の火山活動が高まっていることから、観測対象に選定されました。

浅間山と草津白根山は噴火警戒レベルの引き上げ、引き下げを繰り返しており、とても活動的であることが分かります。

【噴火警戒レベル】

レベル5(特別警報)避難
レベル4(特別警報)高齢者など避難
レベル3(警報)入山規制
レベル2(警報)火山周辺規制
レベル1(予報)活火山であることに留意

参考 気象庁

群馬県の山は日帰りで登山できるので人気がありますが、いつ噴火があるか分かりません。

噴火の情報は「気象庁」で必ずチェックし、十分な備えをしてから登山に臨みましょう。

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富士山の噴火はいつ?噴火が近いとされる理由は2つ!

富士山の噴火はいつ?噴火が近いとされる理由は2つ!

日本一高く美しい山の富士山も活火山の1つであり、多くの専門家がいつ噴火してもおかしくない状況だと、警鐘をならしています。

近年、富士山直下で低周波地震(周波数の低い小刻みの地震)が多発。

そのため、2021年に富士山のハザードマップが改定され、富士山の噴火がより現実味を帯びてきました。

ハザードマップとは

自然災害による被害を予測し、被害範囲を地図化したもので、避難経路や避難場所などが記されている

もう何百年も噴火していない富士山。そろそろ噴火の可能性があるとされる理由が2つあります。

  1. 南海トラフを起因とした地震による誘発
  2. 約300年間噴火せず、マグマを溜めている

富士山が今の美しい形になったのは約1万年前、活動期に入ったのが約5000年前です。

富士山は火山としてはとても若く、約5000年の間におよそ180回の噴火を繰り返してきました。

まだまだ活動する力がある富士山ですので、前回の噴火から約300年たっている今、いつ噴火してもおかしくない状況です。

【理由1】南海トラフを起因とした地震による誘発

富士山が最後に噴火したのは約300年前の「宝永大噴火」で、噴火の原因とされているのが「宝永地震」です。

宝永地震は、「南海トラフ」と呼ばれる海底にある溝のプレート(岩石でできた層のこと)が動いたことにより、生じたとされています。

【南海トラフの位置】

南海トラフの位置

引用 気象庁

【南海トラフでの地震発生のメカニズム】

地震のメカニズム

引用 気象庁

火山は大きな地震によってマグマだまりが揺らされ、周囲に割れ目が生じ、マグマが噴き出すことで噴火します。

南海トラフが起因の地震は、少し不規則ではありますが、約100~150年の間隔で繰り返し発生することが明らかになってきています。

前回の南海トラフ地震(1944年)から約80年が経過している今、次の地震が迫ってきています。

次の南海トラフ地震によって、しばらく噴火していなかった富士山が刺激され、約300年分の大噴火をおこす可能性は高いでしょう。

【理由2】約300年間噴火せず、マグマを溜めている

富士山の宝永大噴火は、三大噴火の1つに数えられるほど大規模な噴火でした。

宝永大噴火が大規模な噴火になった理由として、約200年間マグマを溜めこんでいたからとされています。

現在は前回の富士山の噴火から約300年間噴火はおきておらず、宝永大噴火の時以上にマグマを溜め込んでいる恐れがあります。

富士山の地下約20kmにはマグマで満たされた「マグマだまり」があり、宝永大噴火以上の噴火がいつおきてもおかしくない状況です。

そのため、かつてない規模の噴火を予想し、2021年に富士山のハザードマップが改定されました。

  • 溶岩の噴出量を改定前と比べて2倍に
  • 溶岩の吹き出し口を44地点→252地点に
  • 溶岩が到達すると予測される地域を追加

などが変更されています。

富士山の噴火については、専門家でも溜め込んでいるマグマの量や、火山が噴き出す場所などの正確な情報は特定できません。

ハザードマップの改定のように常に警戒をして、いつ富士山が噴火しても対応できるように備えておく必要があります。

富士山の噴火は前兆で予知できる!?3つの現象に注目!

富士山の噴火は前兆で予知できる!?3つの現象に注目!

富士山直下で2000年に低周波地震が観測されたことにより、富士山のマグマだまりが生きていることが分かりました。

低周波地震のように、噴火の前にはいくつかの前兆現象が観測されます。

  1. 地震
  2. 磁場変化
  3. 火山ガス

この章では、上記3点について詳しく解説していきます。

1.地震

休んでいたマグマの活動が始まる時に、「低周波地震」という人体では感じられない小さな地震がおきます。

マグマが上昇すると人が感じられるような「有感地震」がおきます。

マグマの上昇にともない、地震のおきる深さが浅くなっていくので、マグマがどこまで上がっていたかがわかります。

噴火が近づくと今度は「火山性微動」という細かい揺れが発生します。これはマグマが地上に噴出する前におきます。

富士山の地下ではたびたび低周波地震がおきているので、まだマグマは上昇していないとみています。

噴火のおよそ数週間から1か月ほど前に地震の前兆があるので、事前に噴火を把握することができます。

2.磁場変化

マグマには地上に近づくと、岩石の磁場が弱るという性質があります。

定期的に岩石の磁化の強さを記録すれば、マグマが上昇したかどうかが分かるのです。

3.火山ガス

火山ガスも噴火の前兆の1つです。
マグマには火山ガスが溶けており、ガスの放出量で噴火を予知することができます。

噴火の前兆はあくまで目安であり、正確な判断は難しいため、世界中の活火山で観察と研究が続けられています。

まとめ

  • 富士山の噴火は群馬には影響がなく、富士山と群馬県の県境にある活火山の浅間山との関連性もない
  • 群馬県には5つの活火山があり、その内の「浅間山」「草津白根山:湯釜付近」「草津白根山:本白根山」は観測対象になっている
  • 富士山の噴火が近いとされており、約300年噴火していないこととマグマが溜まっていることが理由として挙げられる
  • もし富士山が噴火すれば、大規模な噴火になる恐れがあり、常に警戒が必要
  • 富士山の噴火の前兆現象は地震、磁場変化、火山ガスなどがある
  • 噴火の前兆は正確ではないため、活火山の観測と研究が続けられている

火山が活動しているということは地球が生きている証ですが、噴火による被害を考えると楽観視はできません。

活火山に近づくときは気象庁などで噴火の情報を把握し、噴火した時の為に備えましょう。

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