あなたは日本に火山がどれくらいあるか知っていますか?
答えは…なんと111!
しかも111という数は、現在噴気活動が活発または過去1万年以内に噴火したことがある活火山の数なんです。
ということは、身近にある火山がいつ噴火してもおかしくない状況。
急に火山が身近に感じられて、怖いかも…!
そこで今回は、火山噴火時の対策や取り組みについてお伝えします。
世界有数の火山国である日本において、噴火時に備えての対策の仕方、日本政府による噴火に対する取り組み方などを紹介していきます!
家庭でできる対策や自分の住んでいる地域の取り組みなどを知っておくことは、自分や大切な家族を守る武器になります。
火山噴火に対する取り組み方を理解し、しっかり対策をして、いざというときにすぐ対応できるようにしておきましょう。
噴火時の対策や取り組みを個人から政府まで紹介!
対策って言われても、そんなにしゅっちゅう火山が噴火するわけでもないし…
住んでいる地域内に火山はあるけど、政府がどんな取り組みをしているかは知らないな…
そんなことを思っている、そこのあなた。
悲しいことに火山の噴火にはどうやっても逆らえません!
そのために、噴火した時の対策や日本政府の取り組みなどを認識し、日頃から意識しておくことが大切なんです。
自分や家族の身を守るためにもしっかり備えるようにしましょう。
【個人の対策】降灰対策のポイント4つをご紹介!
火山が噴火すると様々な被害が起こり得ます。
まずは、特に身近に起こり得る「降灰」への対策として、個人が気をつけることについて説明します!
- 目の保護
- 火山灰が目に入ったらすぐに洗う
- 皮膚を守る
- 交通事故に注意する
1.目の保護
防塵マスクやゴーグルを着用し、火山灰を吸い込んだり目に入ったりしないようにしましょう。
火山灰は、およそ2ミリメートル以下なので、空気と一緒に肺の奥まで簡単に入っていきます。
そのため、せきや息苦しさの原因になる可能性があります。
気管支炎や喘息を持っている人は、呼吸が苦しくなることがありますので、特に注意が必要です。
2.火山灰が目に入ったらすぐに洗う
もし火山灰が目に入ったら、手でこすらず水で洗い流しましょう。コンタクトレンズははずして、眼鏡を使うようにしましょう。
火山灰が目に入ると、ごろごろした感じがしたり、目のかゆみや痛み、充血が起こったりします。
ねばねばした目やにや、なみだが出ることもしばしば。
火山灰で目の表面に傷ができた場合、結膜炎になって、ヒリヒリしたり、まぶしく感じたりすることがあるので、絶対に擦らないようにしましょう。
3.皮膚を守る
火山灰に触れると皮膚が炎症を起こしてしまう可能性があるため、皮膚を守りましょう。
痛くなったり、腫れたり、傷からバイキンが入ったりすることがあるので、注意しましょう!
4.交通事故に注意する
火山灰が降ると見通しが悪くなり、横断歩道などの表示が見えにくくなるため、事故に気をつけましょう。
道路に火山灰が積もると滑りやすくなり、自動車や自転車のブレーキがききにくくなります。
どうしても運転する必要がある場合は、充分注意が必要です。
【政府の取り組み】噴火に備えた取り組みを知ろう!
次に、噴火に備えて日本の政府がどのような取り組みをしているのか調べてみました!
- 火山活動の監視
- 噴火予報の発表
1.火山活動の監視
気象庁及び各地域の気象台に設置された「火山監視・警報センター」で、これらの活火山の火山活動を監視しています。
引用 首相官邸
研究機関や自治体・防災機関等の関係機関からのデータ提供も受け、火山活動を24時間体制で常時観測・監視しています。
いつ起こるかわからないからこそ、24時間体制で監視が行われているというのは、とても心強いですね!
2.噴火予報の発表
気象庁では、噴火の前兆を捉えて噴火警報を適確に発表するため、地震計、傾斜計、空振計などの観測施設を整備。
引用 首相官邸
気象庁では、平成19年12月1日より噴火警報及び噴火予報の発表を開始しました。
噴火警報及び噴火予報は、全国の活火山を対象とし、火山毎に警戒等を必要とする市区町村を明示して発表。
その噴火警報は報道機関、都道府県、市町村等を通じて住民などに伝えられるのです!
噴火が起こる前に前兆を捉え、しっかり対応できるように24時間体制で様々な工夫がされているんですね!
以下は、耳にしたことがある方も多い「噴火警戒レベル」の段階表です。
火山の状況や、どのような行動を取るべきかが段階ごとに示されているので、ぜひ参考にしてみてください。
引用 気象庁
噴火対策用のグッズや非常用持ち出しリストも提案!
近くの山が噴火した時は、安全な場所に避難して避難生活を送ることになります。
噴火時の対策として、防災グッズや非常時に持ち出す物をあらかじめリュックサックに詰め、すぐ持ち出せるよう準備しておく必要があります。
おすすめの防災グッズセットをご紹介!
防災グッズは、Amazonで多く取り扱われています。
まとまったセットは重いから、配送で届けてくれるのは嬉しい♪
おすすめの防災グッズセットについて、内容も含めて2つご紹介していきます。
Relieved Life 防災セット 1人用
消防士監修!
リュックのカラーが選べるので、避難所で自分の物だとわかるよう、目立つ色にしておくと良いですね!
【内容】
防災リュック | マルチソーラーラジオライト | アルミブランケット | アルミ寝袋 | アルミポンチョ |
エアーベッド | 防災冊子 | ボールペン | マルチツール | エアーマット用ポンプ |
スモークシャットアウト | トイレの凝固剤(10回) | ゴミ袋(10枚入り) | ポケットティッシュ | 5L給水タンク |
ラバー付き手袋 | 緊急ホイッスル | レスキューライス | 5年保存水 | エアー枕 |
アイマスク | 耳栓 | タオル | 歯ブラシ | 歯磨き粉 |
コップ付きケース | 衣類圧縮袋 | 救急セット |
アイリスオーヤマ 【防災士監修】 防災グッズ 33点
33点も入っていてとてもお得に感じます!
【防災士監修】というのも嬉しい情報ですね!
【内容】
リュック | 懐中電灯ランタン | ホッスル | レインポンチョ | サンダル |
アルミシート | アルミブランケット | エア枕 | ウォータータンク | 紙皿 |
プラカップ | 割りばし | スプーン・フォーク | ラップ | アルミホイル |
タオル | 歯ブラシ | 綿棒 | マスク | ティッシュペーパー |
携帯用トイレ | ポリ袋 | ラバー手袋 | 圧縮袋 | 布テープ |
2WAYドライバー | カッターナイフ | お薬ケース | ポーチ | 筆記用具セット |
ルーペ | 防水スマホ袋 | 使い捨て下着 |
今回ご紹介した、火山が噴火した時の対策としての防災グッズ。
日常生活で使うものを,意識して上手に備蓄することが大切ですね!
非常用持ち出し品をリストでチェックしよう
セットになっている防災グッズもいいですが、必要なものは個人や家族構成によって変わってきます。
セットを購入して安心せず、ご自分にあったものを追加するなどアレンジしてみてください♪
以下には、いざという時のために、揃えておきたい非常用持ち出し品をリストアップしました。
ぜひ見ながらチェックしてみてください。
非常用持ち出し品チェック
- 飲料水・食料品
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カップ麺、缶詰、乾パン、チョコレートなど。
そのまま食べられる物やお湯を入れるだけなど調理が簡単な物を3日分。
また、アメやチョコレートなどもあると安心です。
- 救急用品
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絆創膏、消毒液、包帯、常備薬、体温計など。
その他ビタミン剤など日頃使っているサプリメントなどもあると良いかもしれません。
- ヘルメット、防災頭巾、軍手、マスク
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落下物から頭や顔などを守ります。また、防寒用としてもあると良いです。
- 携帯ラジオ、予備電池、懐中電灯、携帯電話の充電器
-
ラジオは情報を入手するためです。
また、予備の電池は自然放電するため、消費期限には気をつけましょう。 - 衣類、下着、毛布、タオル
-
タオルは汚れの拭き取りやけがの手当て、下着の代用など汎用性があります。
多めに準備しておくと良いでしょう。 - 使い捨てカイロ、洗面用具、ウェットティッシュ、携帯トイレ
-
乳児のいるご家庭は、粉ミルク・紙おむつ・哺乳瓶なども用意しておくと安心ですね!
これらは基本的に人数分用意するようにしましょう
噴火対策ハザードマップを活用!避難計画を考えよう!
あなたは自分の住んでいる地域のハザードマップについてどれくらい知っていますか?
災害時の対策として、避難場所や避難経路などの様々な情報を誰が見ても分かりやすよう、地図上に描き出したもの。
そして、今回のテーマである火山噴火時用の火山ハザードマップ。
火山ハザードマップとは、火山災害において影響が及ぶ恐れがある範囲を地図上に描き出したものです。
火山ハザードマップは、普段は避難計画を検討するために使われているのだそう。
噴火時は入山規制や避難などの防災対策、土地利用などを検討するための基礎資料として活用されているのです。
マップの活用法が分からない!というあなたへ
引用 箱根町火山防災マップ
火山ハザードマップでは、火山の噴火による噴石の落下、火砕流、土石流、噴煙などの被害を受ける可能性がある地域の確認ができます。
大規模な噴火時、広い範囲で被害が出る可能性があるため、活火山近くに住んでいる方はハザードマップで危険エリアを確認しておきましょう。
自宅近くに火山があるかわからないという方は、国立研究開発法人法人 防災科学技術研究所(NIED)のホームページで確認を!
- 地域別火山ハザードマップにアクセス
- 「火山分布図から探す」という項目をクリック
- あなたの家の近くの山を選択
どのようなことに気をつければよいか、避難する際どういうルートを通れば安心かがきっと見えてきます!
自分が住んでいる地域で作成されているハザードマップをしっかり確認し、災害時、安全に素早く避難できるよう対策しておきましょう!
まとめ
- 「降灰」への個人的対策としては、「目の保護」「すぐに洗う」「皮膚を守る」「交通事故に注意する」の4点を意識する。
- 噴火時に備えて、政府は24時間体制での監視や観測など様々な取り組みを行っている。
- 自分が住んでいるところで作成されているハザードマップをしっかり確認し、いざという時に備えるべし!
地方の火山が噴火したと聞いて、慌てて自宅周辺の火山について調べてみた、という方も多いかもしれません。
毎日忙しく生活していたら、つい忘れてしまいがちな自然災害のこと。
火山対策はその他の災害対策にも通じるので、日頃から意識し、備えて対策をしておくのはとっても有効です!