おかずをレンジで温めたらサランラップが溶けちゃったことありませんか?
サランラップが溶けてせっかく温めたおかずが台無しになると残念な気持ちになりますね。
私も唐揚げを温めたときにサランラップが溶けたことがあります。
溶けたサランラップを取り除いて食べたのですが、全部取りきれたか不安でした。
サランラップを間違って食べてしまって体に悪影響があったら嫌ですもんね。
でも、調べてみたらサランラップが溶けたものを食べても人体には無害だったんです。
あなたにはサランラップが溶けたせいで、せっかく作ったおかずが台無しにしてほしくはありません。
この記事では、サランラップが溶けないようにする対処法と溶けてレンジや食器にくっついてしまったサランラップの取り方をご紹介します。
サランラップが溶けたら危険!?おいしく温める方法2つ
サランラップが溶けたら危険とよく聞きますが、実は人体に無害なんです。
サランラップが溶けたら危険と言われる原因は、ダイオキシンが出ると思われていたからです。
しかし、調べていたらレンジで温めたぐらいではダイオキシンは発生しないと言うことがわかりました。
しかも、サランラップなどのラップは食品衛生法に基づいて作られています。
つまり、さまざまな安全性の試験を合格しなければ販売できないのです。
サランラップが溶けたものを食べたとしても体内に吸収されず排出されるだけなんです。
体内に吸収されないなら安心して使えるね。
でも、本来食べ物ではないサランラップを無害だからと言って食べてしまうのは嫌ですよね。
ここからは、サランラップが溶けないようにする方法とサランラップをかけなくても良い食品を紹介します。
- 深い容器に入れる
揚げ物や焼き物はラップなし
この2つを守れば、サランラップが溶けるのを気にせずに美味しいおかずが食べられますよ。
深い容器に入れる
サランラップが溶けた部分を見ると食品と触れていた部分です。
通常はレンジにかけたぐらいでは溶けないサランラップですが、食品に触れることによって溶けてしまうんです。
サランラップの耐熱温度については、「サランラップが溶ける温度は違う!目的別3種類を紹介」でご紹介します。
なぜ食品に触れていた部分が溶けてしまうかと言うと油分が多く含まれた食品は、高温になりやすいからです。
食品が高温になりサランラップの耐熱温度より熱くなってしまい溶けてしまうのです。
つまり、食品がサランラップに触れないような深い容器を使用すればサランラップは溶けません。
ちょっと面倒かもしれませんが、サランラップをして温めるときは、深い容器に移してからレンジで温めましょう。
揚げ物や焼き物はラップなし
レンジで温めるものは毎回サランラップをかけてしまってはいませんか?
実は、美味しく温めるためにはサランラップをしないほうが良いものもあるんです。
サランラップを使わないのであれば、溶ける心配もありませんね。
サランラップをしないほうが良いものは以下のとおりです。
- 焼き魚
- ハンバーグ
- 味噌汁などのスープ類
- 炒め物
- 揚げ物
これらのように水分がとんでも大丈夫な食品や水分が十分ある食品はサランラップをしなくても大丈夫です。
特に揚げ物は、ラップをすることで衣がびちゃびちゃになってしまいます。
しかも、揚げ物はレンジにかけたときにサランラップが溶けてしまう食品でもありますよね。
美味しく安全に食べるためにもレンジで温めるときは、サランラップをかけずに温めてください。
サランラップでレンジ調理をするときに失敗しない方法
簡単でヘルシーに仕上がるレンジ調理は忙しい主婦にはありがたいですよね。
ですが、なかなかうまく調理ができないことってありませんか?
レンジ調理がうまくいかない原因はサランラップのかけ方が間違っているからなんです。
実は、多くの人たちが間違った方法でサランラップをかけて料理を台無しにしてるんです。
- 味がしみない
- 焦げる
- 加熱ムラができる
間違ったサランラップのかけ方をすると上のような失敗がおきてしまいます。
でも、レシピ通りサランラップをふんわりかけているのよ。
ふんわりかけるの意味を勘違いしていませんか?
ふんわりラップをかけると聞いて耐熱容器にサランラップをふんわり乗せていませんか?
これはふんわりラップをかけるではないんです。
ふんわりラップをかけるとは、たるみをもたせつつ器に隙間なく貼ることです。
たるませるのはレンジ調理の際に水蒸気によってサランラップが破裂しないようにするため。
レンジ調理は、水蒸気で蒸すことが基本です。
しかし、サランラップを乗せるだけでは隙間ができ水蒸気が逃げてしまうので、十分に水蒸気で蒸すことができず焦げや加熱ムラができてしまいます。
焦げてしまってはせっかくのレンジ調理が台無しですね。
ふんわりラップをかける方法
ふんわりラップをかける方法は、なかなか教えてもらうことがないので、しっかり覚えておきましょう。
失敗しないふんわりラップのかけ方は下のとおりです。
やってみると意外と難しいですが、やり方をマスターすればレンジ調理で失敗することがなくなりますよ。
サランラップが溶ける温度は素材で違う!主な素材3種類
一言にサランラップと言っても使っている材料によって種類があり、それぞれ溶ける温度が違います。
一般的にサランラップと言われているラップに使われている材料の種類は以下の3つです。
- ポリ塩化ビニリデン性
- 塩化ビニル樹脂性
- ポリエチレン性
このサランラップは容器にくっつきやすいけど、こっちのサランラップはくっつきにくいと感じるのも材料の違いのせいです。
安いサランラップがくっつきが悪いのは、使用している材料が関係しているのね。
サランラップの材料が違うと溶ける温度はもちろん、用途も違います。
用途によってサランラップを変えることにより、食品の鮮度をより長く保つことができますよ。
今回は種類別の溶ける温度と特徴を表にまとめました。
ポリ塩化ビニリデン性 | 塩化ビニル樹脂性 | ポリエチレン性 | |
価格 | 高め | 普通 | 安い |
耐寒性 | -60℃ | -60℃ | -50~70℃ |
耐熱性 | 140℃ | 130℃ | 110℃ |
保存性 | ◎ | 〇 | △ |
粘着性 | ◎ | ◎ | △ |
食材のにおい移り | ◎ | ◎ | △ |
酸素の通しやすさ | △ | △ | ◎ |
焼却時の有害物質 | あり | あり | なし |
おすすめ用途 | 肉や魚の保存 | 調理済み食品の保存 | 野菜や果物の保存 |
3種類とも耐熱温度100℃以上なので、食品の保存やレンジ調理に使うことは問題ないですね。
材料の性質や価格などがわかると購入する目安になるので参考にしてください。
素材別のおすすめ用途をもう少し詳しくご紹介します。
ポリ塩化ビニリデン性
耐熱温度も高めで粘着性も高いので、一番使いやすいサランラップです。
酸素を通しにくいので、酸化を防ぎたい肉や魚の保存に適しています。
塩化ビニル樹脂性
伸びがよく粘着性に優れているのが特徴です。
衝撃を与えても汁がこぼれにくいので、飲食店の出前でよく使われています。
ポリエチレン性
酸素を通すので野菜や果物の保存に適しています。
粘着性はイマイチですが、価格が安いので節約したい方におすすめです。
サランラップが溶けたときの取り方!綺麗に取る方法4つ
オーブンを使った後にうっかりレンジを使ってしまってサランラップが溶けた経験ありませんか?
オーブンレンジだとついついやっちゃうのよね。
まだ熱いレンジに入れるとレンジの中がサランラップの耐熱温度を超えてしまっているので、溶けて食器やレンジにくっついてしまうんです。
溶けたサランラップの取り方は4つあります。
- バターを使った取り方
- ガムテープを使った取り方
- スチール製のたわしを使った取り方
- スケッパーを使った取り方
なかなか溶けたサランラップって取れないんですよね。
でも、バターを使えば溶けてこびりついたサランラップを簡単に取ることができちゃうんです。
バターがないご家庭でも大丈夫なようにバターを使わない取り方もご紹介。
どれも簡単にできる取り方なのでぜひ試してみてください。
【バター】最も簡単で綺麗に落とせる
バターを使った取り方は一番簡単で綺麗に落ちる方法です。
取り方
冷めてもバターは溶けたままなので、しっかり冷えるまで待ちましょう。
この方法だとサランラップが溶けてバターと混ざり浮き上がるので綺麗に落ちるんです。
きちんと冷ましてから拭き取るので、やけどの心配もありません。
【ガムテープ】火傷注意!勢いがポイント
布製のガムテープに溶けたサランラップを貼り付けて取る方法です。
取り方
サランラップが熱い状態で取る方法ですので、やけどに気をつけてくださいね。
ガムテープを勢いよく剥がすのがポイントですよ。
【スチール製のたわし】力加減が重要
溶けたサランラップをスチール製のたわしで擦り取る方法です。
スチール製のたわしを使うときはレンジを傷をつけないように優しく擦りましょう。
溶けたサランラップを温めてから擦ると取りやすくなります。
【スケッパー】意外に傷がつかず綺麗に落とせる
スケッパーがなかったらお好み焼きのヘラなど固く薄いものでもできます。
取り方
サランラップが柔らかいうちに削りましょう。
一見傷がついてしまいそうですが、綺麗に取れますよ。
サランラップでIHが綺麗になる!掃除にも使える活用法
実はサランラップは掃除にも使えるんです。
適度な硬さと空気を通しにくいサランラップの特性を活かした掃除方法は、掃除のプロも使っている裏技です。
サランラップが効果的な掃除は2つ。
- IHのこびりつき
- ゴムパッキンのカビ
特にIHを使っていると調理中の汚れがこびりついてしまってはいませんか?
鍋の吹きこぼれや揚げ物、炒め物の油汚れはすぐに拭き取らないと積み重りそう簡単には落ちません。
だからと言ってたわしでゴシゴシ洗うとIHに傷がついてしまいますよね。
こびりついた汚れをIHを傷つけることなく取るのにはサランラップが最適です。
なかなか落ちないIHのこびりつきとゴムパッキンのカビを簡単に落とすことができるので、じっくり読んで試してみてください。
IHのこびりつき
IHのこびりつき汚れを取るのに必要なものは3つ。
- サランラップ
- クリームタイプのクレンザー
- 雑巾
手が荒れないように手袋をしてから掃除してくださいね。
IHのこびりつき汚れの落とし方
IHを掃除するのなら傷をつけることは厳禁です。
固すぎず柔らかすぎないサランラップを使うことで、傷をつけずに綺麗になりますよ。
1つだけだと足りないので5、6個用意しておきましょう。
クリームタイプのクレンザーの他にも重曹をペースト状にしたものでも綺麗になりますよ。
ゴムパッキンのカビ
しつこいゴムパッキンのカビを取るのに必要なものは4つ。
- サランラップ
- 塩素系漂白剤
- キッチンペーパー
- 発泡トレイ
塩素系漂白剤を使うので、換気を十分にしてください。
ゴムパッキンのカビの取り方
なかなか落ちないカビをキッチンペーパーとサランラップでパックして綺麗にしていきます。
カビをパックをするようなイメージで置いていきましょう。
今まで落とせずに悩んでいたのが嘘のように綺麗になりますよ。
まとめ
- サランラップは食品衛生法に基づいて作られているので安全で誤って食べても人体には吸収されず排出されるだけ
- サランラップを溶かさないようにするなら深い容器を使い食品にサランラップが直接触れないようにする
- レンジ調理をするときのふんわりラップをかけるとは、たるみをもたせつつも器に隙間なく貼ること
- サランラップが溶ける温度は使われている材質によって違うが全ての材質は耐熱温度は100℃を超えている
- 耐熱温度が高く保存性が高いのはポリ塩化ビニリデン性、野菜などの保存に向いているのはポリエチレン性のサランラップ
- サランラップが溶けたときはバターを使って落とすと綺麗に落ちるしやけどの心配もない
- IHを掃除するときはサランラップを丸めたものとクレンザーを使うと傷つけずに汚れを落とすことができる
- ゴムパッキンのカビ汚れには漂白剤を染み込ませたキッチンペーパーとサランラップでパックすると綺麗に落ちる
サランラップは食品の保存や調理にとっても便利です。
しかし、使い方を間違えるとレンジの中が汚れて大惨事になってしまいます。
安全に使うためにも、あなたももう一度サランラップの使い方を見直してみてください♪