旅館で最近よく見かけるのが和室にベッドという和モダンなお部屋。
畳の落ち着いた空間に寝起きしやすいベッドは、自宅でも是非真似したい組み合わせですよね。
賃貸だけど、畳にベッドを置いたら凹むかな?
賃貸でも持ち家でも、畳にベッドを設置するなら凹み防止対策は大切です!
ベッドによる畳凹み防止対策は主に4つ‼︎
- 太脚や脚の本数が多いベッドを選ぶ
- 防振マットやコルクを敷く
- フレーム全体が床につくベッドを選ぶ
- カーペット、小さな畳や板を敷く
更に凹み防止と共に気をつけたいのがカビやダニ。
フローリングより畳は換気や掃除を怠るとカビやダニがつきやすいので要注意!
畳にベッドを置く際の凹み防止やカビ対策、和室に合うベッドフレームやタイプも紹介していきます!
畳にベッドなら凹み防止が大切!お勧めの対策法4つ紹介
畳での寝起きを楽にしたいからベッドを置きたい!
賃貸だけどベッドを置く場所が畳の部屋になってしまう
そんな理由から、最近は畳にベッドを設置する方も多いのではないでしょうか。
畳にベッドを置くとなると、凹み防止はしておいたほうがいいのか、カビやダニは大丈夫なのか、気になりますね!
畳にベッドを置くなら凹み防止をしっかりすること、凹み防止で敷く物やベッド自体を、カビやダニが発生しづらいものにすることが大切です。
ベッドで畳が凹まないようにする凹み防止対策方法は、大きく分けて4つあります。
防止対策 | お勧め度 |
---|---|
太脚や脚の本数が多い ベッドを選ぶ | ★★★ |
防振マットや コルクを敷く | ★★★ |
フレーム全体が床に 設置するベッドを選ぶ | ★★☆ |
カーペット、 小さな畳や板を敷く | ★☆☆ |
凹み防止対策として共通するのは、畳へかかるベッド脚の圧力を分散する事であり、カビやダニは湿気を逃すことが大切です。
畳に凹み防止を施しても、凹みを100%防ぐ事は中々難しいのでご注意下さい。
【お勧め度★★★】太脚や脚の本数が多いベッドを選ぶ
ベッドは4本脚が主流であるものの、中には6本脚のベッドもあります。
私が1番お勧めするのは、6本の太脚ベッドに防振マットやコルクを敷くことです!
脚の数は4本よりも6本ある方が、1本の脚へ掛かる圧力は分散されます。
更に脚元へ防振マットやコルクを敷けば、凹み防止はバッチリ!
カーペットや板を脚元へ敷くよりも、カビやダニが付きづらいのでお勧めです。
凹み防止観点では完璧ですが、インテリアや見た目の点では少し劣るのが残念ポイント。
【お勧め度★★★】防振マットやコルクを敷く
ベッドをそのまま畳へ置くのは、やはり凹み跡がついてしまう原因です。
ベッドの下に防振マットやコルクを敷いて、ベッドの圧力を分散しましょう!
お勧めの凹み防止商品をご紹介します。
- 【家具のホンダ】non-peco 養生パット
- 【コルク屋本舗】床キズ防止マット(Mサイズ)
- 【ニトリ】コルクパズルマット
防振マットは100均や安いものもありますが、長期間下敷きになる事を考えると耐久性は不安ですね。
non-peco養生パットは安心安全の日本製、畳をベッドの凹みやキズから保護してくれますよ!
畳に直接ベッドを置くと、掃除や模様替えの際、移動が大変ですよね。
non-peco養生パットなら「滑り止め」か「滑るフェルト」か両面とも選べるので心配いりません!
ベッドが6本脚の場合は4枚入りなので2セット購入しなければなりませんが、送料無料で購入する事ができます。
強靭なパワフルコルクで作られた、床を傷から守ってくれる専用のコルクマットです。
コルク屋本舗の商品は、クッション性に抗菌性、ホコリも付きづらい性質を兼ね備えた優れもの!
そもそもコルクの素材には「スベリン」という成分が含まれています。
凹み防止を畳の上に敷く事で、畳自体の通気性を心配してしまいますが、コルクなら安心ですね!
商品は種類が沢山あり、厚さ4mm、6cm角の8枚入りセットもあります。
ジョイントタイプのコルクマットなら、フレームタイプのベッドに敷いてもインテリアの雰囲気を壊しません。
100%コルクではなくポリエチレンが含まれている事、繋ぎ目にホコリが入る事から、ダニ防止効果は劣ってしまうのが難点です。
【お勧め度★★☆】フレーム全体が床に付くベッドを選ぶ
旅館でオシャレな和モダン部屋に多い、フレーム全体が畳につくベッドも、圧力が分散されるのでお勧めです。
分散されるとは言え、そのままベッドを設置すれば凹みますので、凹み防止に防振マットやコルクを敷きましょう。
【お勧め度★☆☆】カーペット、小さな畳や板を敷く
ベッドの脚元へ敷くなら、通気性が良くダニはつきづらいものが良いので、虫がつき易く通気性が劣るカーペットはお勧めしません。
インテリア的に見た目が残念なのもマイナスポイント。
どうしても板やカーペットを敷きたい方は、脚タイプのベッドにしたり、小まめに掃除機をかけたりしましょう。
凹み防止対策専用の小さな畳などもあります。
【KOHARU い草 座卓敷き 4枚組 】
賃貸物件なら畳にベッドを置く前に契約内容を確認!
アパートやマンションなどの賃貸物件で、大して気にせず畳でベッドを使用。
退去時にベッドをどかしたら、びっしりカビが付いていたー!
なんて無駄な退去費用が掛かってしまったら悲しいですよね。
ですが、意外と見ないのが契約内容です。
賃貸物件の畳に関する契約内容は、大抵が「退去時表替え入居者負担」となっており、畳を汚そうが何だろうが畳を張り替えます。
どうせ張り替えるので、凹みやキズは気にしなくてもいいかもしれませんが、カビは健康面で良くない為、気をつけたいところです。
契約内容に関しては、ご紹介した内容が必ずとは限りませんので、必ず契約内容は確認しておきましょう‼︎
畳にベッドを置く際カビやダニを発生させない要点3つ
畳にベッドを置くと、凹みと同じくらい気になるのがカビやダニです。
下記の要因が揃うと、カビやダニが発生し、繁殖していきます。
- 温度
- 湿気
- 栄養分(ホコリ)
ベッドを畳に置くなら、小まめな掃除機、シーツやカバーの小まめなお洗濯を心掛けましょう!
【要因その1】カビやダニが繁殖する温度や湿度が揃う
実はカビやダニが好む環境は同じくらいの湿度や温度だということを、ご存じでしたか?
- カビ 温度20度〜35度 湿度70%〜
- ダニ 温度20度〜30度 湿度70%〜
畳の原材料である「い草」は、湿気を吸収して放出するため、フローリングより吸湿性が高い特徴を持っています。
更に人間は寝ている間に汗や呼吸で500ml以上の水分を放出している!
吸湿性の高い畳へベッドを置くことで、吸い込んだ湿気を吐き出すことが難しくなってしまうのです。
部屋の小まめな換気、畳の上にマットやカーペットを敷く場合は定期的に剥がすなど、畳の湿気を逃す事を心掛けましょう!
フレーム全体が畳へ接するベッドなら、隙間へ除湿シートなどを入れるのも効果的!
マットレスベッドなら、マットレスを定期的に立て掛けて湿気を逃しましょう!
【要因その2】カビやダニの栄養分であるホコリ
人間もそうですが、生き物は食べ物が無ければ生きる事は出来ません。
私たちの生活で知らないうちに落ちている食べカス、髪の毛、皮膚片などがホコリと絡まり、カビやダニのエサになります。
掃除機で小まめに畳をお掃除して、カビやダニのエサを回収してしまいましょう!
畳に合うベッドフレームとは?和室に合うタイプ5つ!
ベッドによる畳の凹み防止やカビダニ対策を心得たら、後はどんなベッドを選ぶかです。
和室に合わないベッドで、せっかくの畳にというステキな和空間をぶち壊したくないですよね。
どんなベッドが畳に合うのか、畳に合う5つのベッドタイプと、合わないタイプ2つをご紹介致します。
- 木製フレーム
- 布製フレーム
- 畳ベッド
- ロータイプ
- ヘッドボードはシンプルor無し
- 金属フレームやパイプ調のベッド
- 白や光沢感のあるベッドフレーム
好みのベッドよりも、畳や和室に合うものを選べば失敗しません。
金属やパイプフレームはデザイン的に合わないと共に、柔らかい畳はフローリングよりきしむので寝返りする度に音が気になります。
【木製フレーム】木目は和空間と相性抜群!
木の温もりは、和空間を演出する素材の1つ。
ベッドのフレームが木目調のものは、和のインテリアにピッタリです。
木製フレームを選ぶ際、木目の色で悩む時は家具や引戸、柱や鴨居の色と合わせると良いですよ。
通気性が高いスノコベッドも良いですね!
【布製フレーム】意外にソファベッドもお勧め!
布も木と同じくらい畳と相性が良いんです。
布製フレームや布製のソファベッドなんかがお勧め。
色で迷ったら、カーテンと近い色にするか、奇抜な色は避けましょう。
私の自宅にある和室では、ソファベッドを置いて寝室として使っています。
築3年、畳のカビや凹みを全く気にせずに、凹み対策をしないままソファベッドを使用していました。
設置後1度もソファベッドを動かしてなかった私。
カビや凹みはどうなっているか恐る恐るズラしてみました。
ガーーーン…
凹み跡が沢山ついている…
陽当たりの良い部屋だからか、お陰様でカビは生えていませんでした。
しかしソファベッドの凹み跡がガッツリついていました。
やっぱり凹み防止対策をしないと畳は凹んでしまいますね。
これを機に、凹み防止や換気を徹底したいと思います。
【畳ベッド】畳の上で寝ていた感覚をそのままに!
畳に畳ベッドなんて、敢えてベッドにする意味あるの?
むしろ畳の落ち着いた雰囲気や香りが好きな方で畳にベッドを置く予定なら、「畳ベッド」がお勧め!
畳ベッドなら畳の香りそのままに、床からくる冷気も気にすることなく、寝起きも楽になります。
【ロータイプ】和室は全体的に高さが低く作られている
床へ直接座る文化である和室は、全体的に横ラインを意識して作られており、天井が低い設計です。
畳の和室には、ロータイプの低めベッドがお勧め!
ロータイプと言えども、個人的には腰掛けた時に膝が直角になる程度の高さが、寝起きも楽なのでお勧めです。
【ヘッドボードはシンプルor無し】好みで決めよう!
ロータイプのベッドと同様、低めの作りである和室には、低めのヘッドボード、尚且つシンプルなものが合います。
ヘッドボード無しのベッドでも合いますが、携帯や眼鏡などが置けると便利ですよね。
ヘッドボードを無くす代わりに、家具やサイドテーブルなどを置くなら、低めのインテリアをチョイスするとバランスが良いですよ。
まとめ
- ベッドによる畳凹み防止対策は「太脚で本数の多いベッド」「フレーム全体が畳に付くベッド」を選び、圧力を分散させる事が大切
- 凹みづらいベッドでも、防振マットやコルクを敷く、カーペット、小さな畳や板を敷くなど、凹み防止対策をする
- 凹み防止の中でも、コルクは素材自体に防虫ダニ防止効果があり、ホコリも入り込みづらいので1番お勧め
- カビやダニは温度25度前後、湿気70%以上を好むので、小まめな換気、栄養分となるホコリを掃除する事が大切
- 畳の部屋に合うベッドは、木製フレーム、布製フレーム、畳ベッドやロータイプのもので、ヘッドボードはシンプルか無しでも良い
- 柔らかい畳はフローリングよりきしむので、金属やパイプフレームは寝返りする度に音が気になり、デザイン的にも合わない
あなたが理想とする、ベッドによる畳凹み防止対策は見つかったでしょうか?
凹み防止対策と共に、カビやダニが繁殖しづらい環境づくりも大切です。
畳とベッドの和モダンな空間を、一緒に楽しみましょう!