学生最後の行事ともなる大学の卒業式。
卒業式が終わると社会人としての一歩を踏み出すこととなり、卒業式は学生生活の区切りです。
大学の卒業式って行かないといけないのかな?
大学の卒業式への参加は任意。
高校までのような同級生との繋がりがないため、卒業式に行かない人も実は結構多いんです。
そうなんだ!でも行かない理由ってなんだろう?
大学の卒業式に行かない人の理由は入社してからの研修であったり、個人的な理由であったりさまざま。
ですが、せっかくの卒業式、行かないとなると後悔するかも?と悩む人も多いでしょう。
今回は、大学の卒業式に行かない人の理由や行かないデメリット、欠席の際の必要な手続きについてご紹介していきます。
大学の卒業式の後にある謝恩会についてもご説明していきますので、この記事が後悔のない決断をする助けになれば幸いです。
大学の卒業式に行かない人は約1割!理由やデメリットは?
大学の卒業式に行かない人の割合は全体で約1割。
10人に1人の割合で参加していないことがわかります。
10人に1人って結構多いんだ!
高校までの卒業式については、義務教育であったり、未成年者であったりすることから参加は強制となるのがほとんど。
ただ、大学生ともなると成人しているため、卒業式に行くか行かないかは自己判断できるという考えにより任意となります。
大学では高校の時までのように、各クラスに担任がつくということもありません。
講義なども必要な講義やゼミを自分で選択して、受講することになり、高校生までとは授業に対する取り組みが大きく変わります。
大学では、自主的に考える事がより一層求められるようになっているのです。
それは社会人になる事前練習ともいえるかもしれませんね。
大学の卒業式はどんなもの?
大学によっても内容は少し違いますが、ここで大学の卒業式の大まかな流れをまとめてみました。
- 開会の挨拶
- 校歌斉唱
- 卒業証書・学位記授与
- 学長の挨拶
- 理事長や来賓者からの祝辞
- 閉会の挨拶
PTA挨拶、在校生送辞・卒業生答辞などはなく、高校生までのように、何度も卒業式の予行練習をすることもありません。
とてもシンプルな卒業式で、1時間程度で終わる学校がほとんど。
そう考えると、行かない人が1割いるというのも不思議ではないかもしれません。
また、大学の1学年は非常に人数が多いため、学部ごとに時間が違っていたり、学外の施設を借りて行われたり、と時間や会場はさまざまです。
卒業式に参加する場合は、会場や時間なども自分で調べる必要があります。
人の多い卒業式は感動的な雰囲気にはなりにくいです。
学部の知り合いと集まれる謝恩会だけにしようかなと考えているあなたは、後半の章を参考に♪
そう考えると面倒になってきた。でも行かない場合にはちゃんとした理由が必要だよね?
大学の卒業式への参加は任意です。
しっかりとした理由も必要ありません。
それでも、やっぱり他の人の理由を知りたくなりますよね。
大学の卒業式に行かない人の理由とは?
大学の卒業式に参加しない人には2つのパターンがあります。
大学の卒業式に「行けない」という物理的に難しい場合と、単に「行きたくない」という個人的な理由の場合があります。
- 就職先の研修会や説明会がある
- 下宿先を引き払ってしまったため、実家から参加するのは難しい
大学の卒業式は3月中旬から下旬にかけての時期に行われます。
一方就職先では、早ければ3月下旬から研修会や説明会などを行う企業もあります。
そうなると卒業式と日程がかぶってしまい、行けなくなってしまうんですよね。
また、大学は地元から遠い場所に進学する人も多いものです。
そのため、進学する際に下宿をして通学していたという人もたくさんいるでしょう。
大学を卒業できるだけの単位を取得できたら、以前ほど学校に通う機会も減り実家に戻るという場合もあります。
もしくは、就職先の近くに既に引越しをされていて、大学から遠く離れてしまっていることもあるでしょう。
大学の卒業式に、物理的理由や距離的理由で参加できないという人も結構多いのです。
- 新生活で費用がかかるので、大学の卒業式参加にかかる費用を抑えたい
- 友達があんまりいないから参加してもつまらない
- 院に進むので、2回も卒業式に参加したくない
- まだ寒いから外出は控えたい
- 卒業式には興味がない
行かない人の理由は本当に人それぞれ。
友達があんまりいないからという理由もあれば、金銭的に考えてという理由もあります。
大学の卒業式では、男性はスーツが一般的で、女性は袴を着たりスーツを新調したりすることもあり、ある程度の費用がかかります。
服装だけではなく、メイクや髪をセットしてもらうなら、さらに費用がかかってしまうことに…。
卒業式に費用をかけるなら新生活に充てたい
そう考える人がいても不思議ではありませんよね。
大学の卒業式は高校までの卒業式と違って、強制的に参加しなければならないものではありません。
個人個人の理由で、行く・行かないを決めて良いものなのです。
卒業式に行かないときのデメリットは2つ!
卒業式に行かない事で何かデメリットってあるの?
卒業式への参加は任意であり、卒業式に出ないからといって単位がもらえなかったり、卒業に必要な既定を満たさなかったりすることはありません。
ただ、卒業式に参加しないことで次の2つのデメリットがあります。
- 卒業証書や卒業証明書などの書類をその場で受け取れない
- 思い出作りができない
大学の卒業式に参加しない場合のデメリットを確認しておきましょう。
- 卒業証書や卒業証明書をその場で受け取れない
大学を卒業すると、卒業証書や卒業証明書などを受け取ることになります。
式では、代表の一人が卒業証書を受け取るだけで、他の人はゼミの担当教授や各教室で手渡されます。
卒業式に参加していないと、卒業証書や卒業証明書をその場で受け取ることができないんです。
そのため、別の日に大学へ取りに行く、もしくは郵送してもらう手続きを行っておく必要があります。
- 思い出作りができない
もう一つは、思い出作りができなくなってしまうことです。
卒業式自体はそれほど重要ではありませんが、学生最後の卒業式というのはそれだけで一つの思い出といえるでしょう。
校門前で友達と一緒に写真撮影というのも楽しい思い出。
また卒業式参加のために着飾っている人も多いので、写真撮影にはもってこいです。
女性の方であれば、袴を着る機会自体それほど多くありませんので、この機会にきれいな姿を写真として残したいと思うでしょう。
特に、大学を卒業すると、ほとんどの人は次が社会人です。
今までの学生という立場からすべてが大きく変わってしまいます。
学生最後の区切りとして卒業式に参加することで、けじめをつけるというのもありかもしれません。
ただ、学生時代の友達は社会人となってからも付き合いが続いていくものです。
友達に会う事だけが目的なら卒業式の後も会える機会はあるでしょう。
また会えるならいいや
と思えるならそれほど大きなデメリットにはならないかもしれませんね。
少しでも迷いがあるなら参加しよう!
大学の卒業式は参加しなくても誰からも怒られませんし、責められません。
大学の卒業式は任意であるものの、少しでも迷いがあるなら参加することをおすすめします。
やらない後悔よりも、やって後悔する方が後に残りにくいんです。
卒業式に参加しても結局「つまらなかった」と感じるかもしれません。
でも、その「つまらなかった」というのも参加したからこその思い出といえるものです。
参加しなければ、何の感想もありません。
後々になって「あの時参加しておけば…」と後悔することほどもったいないことはありません。
学生最後だし、つまらない卒業式を試してみるか
そんな軽いノリでも十分です。
どうせなら、徹底的に「つまらない」感覚を試してみるのもありです。
もしもまだ迷いがあるならこう考えてみてください。
10年後の自分はどう思うだろう?
10年後のあなたがどう考えるか、感じるかを想像してみて、後悔のない選択をしてくださいね。
また、後悔しないように大学在学中にやっておくべきことは、ぜひこちらを参考にしてみてください。
大学の卒業式を欠席するならやっておくべき3つのこと
大学の卒業式に欠席する場合は、やっておくべきことが3つあります。
- お世話になった方への挨拶
- 学生課や事務局で欠席する旨を伝える
- 卒業証書などの必要書類の郵送手続きをする
卒業式に欠席することは事前にわかっているはずです。
必要なことをすませておかないと、あなたも困ることになるかもしれませんし、周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
社会人となるといろいろな場面で「マナー」について学ぶ機会があります。
欠席が決まった時に、事前に各方面に連絡しておくこともマナーの一つです。
直前になって慌ててしまわないためにも、欠席が決まったら早めにすませておきましょう。
お世話になった教授や職員の方に挨拶する
大学では担任という制度はありません。
ゼミや講義でそれぞれの教授の方に直接指導を受けることがほとんどです。
講義でお世話になった教授やゼミの担当教授には、事前に挨拶をしておきましょう。
またこの時に、普段利用していた学生課などの職員の方にも挨拶しておくことをオススメします。
教授には謝恩会でも会えるため、この時を逃したら二度と会えないということはありませんが、大学の職員の方には二度と会えなくなってしまいます。
心残りのないように忘れずに挨拶しておきましょう。
学生課や事務局に欠席の旨を伝えておく
欠席の際に必要な書類は特にありません。
それでも、欠席が分かっているのなら事前に学生課の方にその旨は伝えておきましょう。
卒業式は欠席します!
という簡単な報告で問題ありません。
事前にしっかりと欠席をする旨を報告しておきましょう。
卒業証書などの必要書類を郵送手続きしておく
卒業した時には、いくつかの書類を受け取ることになります。
- 卒業証書
- 卒業証明書
- 卒業アルバム
大学によってはこの他にも成績証明書を受け取る場合がありますので、受け取る書類は郵送してもらえるように手続きしておきましょう。(送料は自己負担)
卒業証書と卒業証明書って違うの?
卒業証書と卒業証明書には次のような違いあります。
再発行 | 内容 | |
---|---|---|
卒業証書 | 不可 | 学校の全過程を修了した生徒に対し学校が授与する証書 |
卒業証明書 | 可能 | 卒業証書を授与されたことを証明する書類 |
証書は公的な「証書」のため、再発行してもらうことはできません。
なくしてしまう事のないように注意してくださいね。
卒業証明書は、大学の学生課などにいえば再発行してもらうことができます。
また、必要書類を郵送してもらう際には、送料の代金が必要です。
料金や手続きの際に必要となるものも、事前に確認しておきましょう。
欠席を決めただけで誰にも報告しないと、迷惑をかけてしまうこともあります。
学生生活をしっかりと終えるためにも、欠席を決めたらやるべきことは先に済ませておきましょうね。
大学卒業式後の謝恩会には参加しよう!服装の注意点も!
大学の卒業式の後には謝恩会が開催されることが多いです。
卒業式自体は参加しなくても、謝恩会には参加することをオススメします!
謝恩会とはお世話になった方々に感謝を伝える場
先輩にも卒業式の後の謝恩会が本番って言われたけど謝恩会って何をするの?
謝恩会とは在学中に教授や先生に受けた「恩」に感謝するために催される会です。
卒業式が終わった後に、お世話になった方々をお招きして開催されます。
謝恩会の規模はさまざまで、学年全体の大規模なものもあれば、研究室やゼミなどの小規模なものもあります。
開催場所も謝恩会の規模により、大学のホールであったり、ホテルであったり、レストランであったりさまざまです。
謝恩会は規模によっても多少違いはありますが下記のような流れが一般的。
- 開会宣言
- 代表者などの挨拶
- 乾杯の音頭
- ゲームやレクリエーション
- 閉会宣言
乾杯をした後には、食事をしたり歓談したりする自由時間が設けられます。
お世話になった方や、友達との時間を楽しみましょう。
大学卒業後はそれぞれの進路に進んでいきます。
中には、会えなくなってしまう人もいるでしょう。
先生や教授に感謝を伝えるという本来の目的も大切ですが、卒業生同士で別れを惜しむのも謝恩会の意義のひとつです。
学生の頃は多少羽目を外していても、社会人になるとそうそう無茶をすることはできなくなります。
学生の頃より背負う責任も何倍も何十倍も重くなるものです。
学生生活の本当に最後となる時間。
思う存分楽しんでくださいね♪
服装は会場による!ドレスコードを確認しておこう!
謝恩会自体には服装の明確な規定はありません。
謝恩会の規模により開催される会場も違いますので、参加前にドレスコードの確認は忘れずに!
男性は、スーツであれば特に問題はありません。
謝恩会は、卒業式ほどの厳粛なものではありませんので、カジュアルな服装で大丈夫です。
ただ、謝恩会は卒業式ほど厳粛ではないものの、下記のような服装は基本的にはNGです。
- あまりにも華美な色合いの服装
- 露出度の高い服装
- ジャージなどのラフすぎる服装
パーティでの食事は立食形式が中心。
高いヒールや卒業式の時の袴では長時間の立ちっぱなしは結構しんどいものです。
卒業式に袴で参加する場合は、謝恩会用の服装も用意するようにしておいてくださいね。
服装は結婚式に参加するような服装をイメージするといいでしょう。
スーツやドレスを新調する場合でも、結婚式の際に使いまわすこともできるので、後々のことも考えて選ぶようにしましょう。
謝恩会の会場によっては「ネクタイ着用」などの規定があることもありますので、事前にしっかりと確認することは忘れないでくださいね。
まとめ
- 大学の卒業式は行かなくても問題はない
- 入社後の会社での事情という理由の場合もあれば、寒いからなどの個人的な理由で行かないと決めても大丈夫
- 大学の卒業式に参加しないデメリットは、卒業後の必要書類をすぐに受け取れないことと、写真での思い出作りができないことの2つ
- 大学の卒業式に欠席する際は、「お世話になった方への挨拶」「学生課等への欠席連絡」「必要書類の郵送手続き」の3つを事前に済ませる
- 卒業式後の謝恩会では先生に感謝を伝えたり、卒業生同士で語りあったりして楽しもう
- 謝恩会では会場によってドレスコートが決まっている場合があるので、事前に確認しよう
大学を卒業するともう社会人の仲間入りです。
学生時代とは周りの人との交流の仕方も変わってくるでしょう。
大変なことも多いでしょうが、大学生活やこれまでに身に着けた知識や経験があなたを助けてくれるはずです。
辛いこともあるでしょうが、楽しいこともたくさんあります。
社会人生活を堪能するためにも、大学の卒業式に参加せずに後悔することのないようにしっかりと考えて行くか行かないかの決断をしてくださいね。