願書は何かを願い出る際や、資格取得や入試などの受験の際に書くことが多いのではないでしょうか。
かくいう私も高校受験と大学受験の際に、緊張で手が震えながら書きました。
そんな願書を出す際の封筒は、どのように裏を書くのが正解なのでしょうか?
願書用封筒の裏には住所や名前を書くとしても、投函日なのか封かん日なのか、封字は〆ではだめなのか、サイトによってバラバラですよね。
調べたけど、この書き方が「マナー」なのか「ルール」なのか、わからなくて…
今回は情報を「企業や信頼できるサイトの書き方」に絞り、願書用封筒の裏側の書き方や封筒の色、封字の種類などをまとめました。
未来へ向けて、大切な受験や資格のために願書提出をする、あなたの役に立てれば嬉しいです。
願書封筒の書き方は裏面に〆を書く?記載内容をご紹介
願書用封筒の裏表に書くこと・書く位置は、実は日本郵便が「豆知識」として公式ホームページで紹介しています。
願書用の封筒裏に書くと良い、もしくは書いても良いとされているのは以下の4つです。
- 差出人氏名
- 差出人住所(郵便番号を含む)
- (封かん日、もしくは投函日)
- 封字
ここでは、日本郵便のホームページを参考に補足を入れながら、それぞれを個別に詳しく解説していきます。
【差出人の氏名や住所】郵送時のトラブルに備える
出した郵便物に何かトラブルが起こった場合の連絡先として、差出人氏名や住所は書かなくてはいけません。
また、願書を出す際速達や簡易書留として出す場合が多いと思いますが、氏名や住所を書いていないとサービスが受けられない可能性があります。
差出人の氏名や住所の書き方は以下のように封筒裏の真ん中に書くのが正式のようです。
左側に寄せて書くのも一般的なので、個人の好みで書き方を選んで良いかと思います。
どうして左に寄せてもいいの?
裏面に郵便番号枠が印刷されている封筒を見たことはありますか?
よく見てみると郵便番号枠が印刷されている場所が左によっていることが多いです。
左側の郵便番号枠に合わせて住所や宛名を書く人が多くなった結果、左に寄せて書くのも一般的になったようです。
基本ですが、どの書き方でもまっすぐ書くことをお忘れなく!
【封かん日・投函日】どちらを記載してもOK!
両方とも似たような響きだけど何が違うの?
そこからかーい!
ルールとしては明確な決まりがないため、封かん日・投函日に関してはどちらを書いてもいいし、書かなくて良いともされています。
しかし、知識として言葉の意味を知っていても損はないため、少し解説をしていきます。
封かん日
封かん日は「封筒を閉じた日」のこと。
封かんを漢字で書くと「封緘」になりますが、どちらも閉じるという意味を持つ漢字です。
封かん日を書くということは、「○月✗日にこの封筒を閉じました」という証明になります。
投函日
投函日は「その郵便物を出した日」のこと。
消印とともに、「この郵便物は○月✗日に出しました」という証明になります。
どちらを書くにしても、書く場所は下記の画像のように封筒裏面の左上です。
日付に関する記載マナーはありません。
悩むのであれば日付を書いて封をした後、すぐに願書を出しにいくと良いかもしれません!
【封字】封や緘(かん)がおすすめ
封字とは本来「第三者に封筒が開封されないように書き、開封されていないことを証明する文字」です。
現在、封筒に書くのが一般的ですが、書くことを省略されることもある封字。
一般的には重要な書類には「〆」よりも「封」や「緘」を使うのが良いとされています。
ここでは上記に上げた、3つの封字の意味について説明していきます。
〆・締(しめ)
締めるの略語である〆はよく使われる封字です。
意味はそのまま「締める」という意味で、一般的な手紙に使うことが多いようです。
〆の字は書き方によっては✗に見えてしまいますが、手紙に✗と書くのはなんだか印象が悪いですよね。
〆を書く際は✗にならないように、右上から左下に下ろす線は最後にきちんと撥ねることが大切です。
封(ふう)
封じるという字も〆と同じように、よく使われます。
意味はそのまま「封じる」という意味で、〆よりもやや改まった手紙に使うことが多いようです。
緘(かん)
「緘じる(とじる)」や「緘する(かんする)」などで使われるこの字は、あまり常用はされません。
封かん日の際にも触れましたが、意味は「とじる」という意味で、重要な書類などに使う封字です。
〆や封よりもかなり重々しい印象で、封印(封字と同じように使われる印鑑)にも使われる事が多いです。
多いしややこしいなぁ…
いつもは「〆」、大切なやり取りは「封」や「緘」と覚えよう!
願書用封筒は御中を宛名に付けよう!封筒色は白色で!
願書用封筒を受け取った際「〇〇株式会社 宛」というのをよく見かけますよね。
願書用封筒を配っているところって、どうして最初から「〇〇御中」にしないの?
御中は敬称なの…
あなたは自分のことを「〇〇様」って言わないよね?
宛名の下につけられる敬称と言われて何が思い浮かぶでしょうか?
- 様
- 宛
- 殿
- 御中
大体以上の4つが思い浮かぶのではないでしょうか。
一般的には願書用封筒の宛名につける敬称は「御中」に書きなおさなければなりません。
願書用封筒の宛名についている敬称はどうして書き換えなきゃいけないのかや、封筒の色についてのマナーをまとめました。
封筒が配られず、自分で買って書く場合も役立つ知識なのでここで確認していきましょう。
【宛名の敬称の種類とマナー】御中または様をつけよう
宛名に敬称をつけるのは「相手を敬うため」です。
御中や様などの敬称は種類や使い方を間違えると、送り先にマナーや常識のない人だと思われてしまう、とても重要な知識です。
ここでは宛名の後に書くことの多い敬称をまとめてみました。
団体・組織宛
団体や組織に宛てて書く場合は「御中(おんちゅう)」を使います。
御中は「その団体や組織に属する方全員」を指し、「団体や組織の中の人宛」という意味の敬称です。
願書を出す際も御中を使うので、「行」「宛」などと書かれていたら二重線を引いてから御中に書き換えましょう。
個人宛
個人や団体・組織の中の特定の人には「様」や「殿」を使います。
目上の方には「様」を、同格や目下の人には「殿」を使うのが一般的なようです。
教育者や弁護士など、特定の職についている人には「先生」を使うこともあります。
返信用の封筒を同封する場合
受ける試験によっては、返信用の封筒を願書に同封することがあると思います。
自分の名前を宛名にする場合、一般的に「自分の名前+宛」が良いとされています。
例えば「東京 花子」さんが送る場合は「東京 花子 宛」のように書きます。
なぜ自分の場合は宛なのかというと、宛とは「送り先」を意味する単語であり敬称には当たらないからだそうです。
自分には敬称をつけないのは、相手を敬うのにも繋がるの!
せっかくなら少しでも気持ちよくやり取りしたいよね。
【指定の封筒がなかった場合】縦型の白色がおすすめ!
願書を取り寄せると、指定の封筒が一緒に入っているケースと自分で買わなければいけないケースがあります。
願書などの重要な書類は「中の書類の折れないサイズ」及び「白色」の封筒で送るのが良いとされています。
以下で願書用封筒の場合の詳しいサイズと、どうして白色なのかを解説していきます。
サイズ
一般的に願書に使うのは「角型2号」というサイズの封筒です。
これはA4の願書がすっぽりと入るサイズの封筒です。
水没を防ぐためにクリアファイルなどに入れて願書を出す場合でも、角型2号なら入ります。
色
一般的に封筒と言われて思い浮かぶ色は、「茶色」か「白」だと思います。
茶色は主に「事務的な手続き」や「社内などの内部で資料を回す時」などに使います。
白は主に「フォーマルな場合」や「重要な書類を送付する際」に使われます。
事務手続きを使う茶封筒よりも、願書の場合は白の封筒を使うのが好ましいかと思います。
サイズや色が違う封筒を使っても落ちることはありません。
間違っても気を揉まないように!
願書の封筒は横書きもあり!英語や封筒の形に注目!
あまり見かけませんが願書の指定封筒が横書きの場合や、横書きをした方がいい場合があります。
見るべきポイントは主に2つです。
- 願書の指定封筒の形が洋封筒の場合
- 住所に英字が入っている場合
この2つのどちらかに当てはまった場合、願書用の封筒は横書きにしたほうが書きやすいことがあります。
また、横書きの場合は縦書きとは違う気をつけたい以下のポイントがあります。
- 住所や宛名、敬称は横書きで記入する
- 数字は必ずアラビア数字(123)で記入する
- 封字は日本の文化のため、記載しない
画像を使用しながら以下で詳しく解説していきます。
願書の指定封筒の形が洋封筒の場合
学校や団体によっては、願書用の指定封筒が洋封筒(横書き封筒)の場合があります。
その場合住所等は縦書きではなく、横書きにしなくてはなりません。
洋封筒の場合は宛名の敬称を御中にして横向きに書きます。
住所をどこまで一行目に書くのかなど、慣れない住所の記載で迷う場合は、こちらの記事を参考にしてください。
横書きで書く場合、数字は必ずアラビア数字(123)にしましょう。
裏面は縦書きと書くことは変わりませんが、記載する場所が変わります。
日付は左上、住所と名前は右下に横向きに書きます。
封字は洋封筒の場合、書かないので注意してください。
住所に英字が入っている場合
和封筒でも住所に英字が入っている場合、横書きしたほうが書きやすいため、横書きをすることがあります。
その場合は下記のように書くのが一般的なようです。
くどいようですが、必ず宛名の敬称は御中にすること!
裏面はこのように、書いていることは同じですが、書く場所が変わります。
和封筒で横書きの場合、封かん日は左上に、差出人の住所と名前は左下に書きます。
和封筒の場合は書きやすさを重視していいみたい!
まとめ
- 願書用の封筒でなくても、封筒の裏の書き方は氏名と住所は必ず書かなければいけないが、それ以外の封かん日や封字は省略しても良い。
- 願書用の封筒には封かん日・投函日はどちらを書いても、書かなくても良い。
- 封字は種類が色々あるが、願書用の封筒には「封」か「緘」が好ましい。
- 宛名の敬称は「宛」から「御中」に変え、封筒を買う際は「白」の「角型2号」が良い。
- 願書の指定封筒が洋封筒だったり、送り先に英字が入っていたりする場合は横書きが好ましい。
調べた結果、願書用封筒に特別なにかしなければいけないことは特にありませんでした。
この記事にまとめたことは、重要な書類を郵送する際に役立つので覚えておいて損はありません。
未来のために受験や資格取得のための勉強、がんばってくださいね。
そしてくれぐれも、願書を出す際には「簡易書留」と「速達」にするのをお忘れなく!