お気に入りの合皮製バッグがボロボロになっているのに気が付いた途端、持ち歩くのが恥ずかしくてお蔵入りにしていませんか?
私の家ではリビングのソファーがボロボロ。
合皮製品の寿命は2~3年と言われているので、ボロボロになるのは仕方のないことです。
合皮のボロボロの取り方は、粘着テープでペタペタするだけ!
この記事では、合皮のボロボロの取り方と補修シートや専用のマニキュアで補修する方法をご紹介します!
また、合皮の寿命を延ばすためのお手入れとして、中性洗剤や重曹を使った汚れ落としがおすすめです。
合皮が劣化する原因と、天然皮革と合皮のメリットデメリットも解説するので参考にしてくださいね。
合皮のボロボロの取り方は粘着テープ!補修術2つも紹介
合皮がボロボロ剥がれてくると気になって触ってしまい、さらにボロボロ取れてきませんか??
劣化した合皮は、粘着テープでペタペタすると簡単に剥がすことができます。
ボロボロを取り除いてから、合皮シートや革製品用マニュキュアを使って補修することができます。
- 汚れを落とす。方法はこちらを参照してください!
- ボロボロを粘着テープで取る。
- 合皮シートか専用マニキュアで補修!
ここでは、合皮のボロボロの取り方と補修シートや補修用マニュキュアを使用した補修術をご紹介します!
ボロボロは粘着テープで取る!剥がした方が綺麗に補修できる
残念ですが、一度ボロボロになった合皮はもう元には戻りません。
粘着テープを使用したボロボロの取り方の注意点は、合皮が綺麗な部分まで剥がしすぎないようにすることです。
合皮のボロボロを粘着テープで取り除くときのポイント
合皮を剥がしたい範囲に事前にカッターで切り込みを入れて、綺麗な部分の剥がしすぎを防止しましょう!
補修が目的であれば、見た目でボロボロの部分に加えて、もうすぐ剥がれそうな範囲も一緒に取り除くことをおすすめします。
「合皮製品のボロボロになった範囲をしっかり取り除いてから補修を行う」これが合皮製品をなるべく綺麗に補修する方法です!
ボロボロが軽傷な場合や、ボロボロの範囲が狭いのでお手軽に直せればOKという場合は、そのまま合皮シートを貼って補修する方法もあります。
【補修術1】合皮シートでお手軽に補修!おすすめ商品も紹介
劣化した合皮に補修シートを貼るだけで、簡単にボロボロが補修できるんです!
補修シートは合皮のシールになっており、必要な大きさにカットして補修箇所に貼りつけることができます。
合皮製品全体の汚れを落とす。方法はこちらを参照してください!
ボロボロの部分と剥がれかけている範囲の合皮を粘着テープで取り除く。
(範囲が狭い場合や簡易的に補修したい場合はこの工程は省略できます。)
合皮補修シートをカットして補修箇所に貼る。
合皮の補修シートはたくさんのカラーから選べる商品や、大判のもの・100均で買えるものまで様々発売されています。
引用 ながしまや株式会社
カラーが14色から選べるので、直したい製品に近いカラーで補修することができます!
大きさは138㎝×50㎝なので、椅子座面やソファーなど大規模な補修にも対応できます!
引用 ダイソー
カラーは少ないですが、お手頃価格ですぐに手に入ります!
【補修術2】革製品のマニキュアで補修
合皮のキズ直しができる、マニキュアタイプの皮革用キズ補修塗料という商品を使用します!
合皮製品全体の汚れを落とす。方法はこちらを参照してください!
ボロボロの部分と剥がれかけている範囲の合皮を粘着テープで取り除く。
(広範囲の補修は合皮補修シートの使用をおすすめします。)
レザーマニュキュアを塗り、乾くまで1~2時間程度待つ。
引用 M.MOWBRAY
M.MOWBRAYの皮革用キズ補修塗料レザーマニキュアという商品です。
カラーは定番のブラックやブラウンからレッドやイエローなどの12種類!
多少艶が出る仕様なので、目立たない箇所で試し塗りをしてからの使用をおすすめします。
合皮のボロボロは対策可能!お手入れ方法とNG項目紹介
合皮のボロボロは、正しい方法でお手入れや保管をすることで対策できます。
合皮の汚れは、中性洗剤や石鹸、重曹で落とすことができます。
- 汚れと水気を落としてから保管する。
- 高温多湿を避け、通気性の良い場所で保管する。
- 異素材の物と密着させない。
ここでは詳しい合皮製品の汚れの落とし方と保管方法を解説します!
また、合皮の劣化を遅らせて寿命を延ばすために知っておきたい、合皮が苦手なこと7つもご紹介します。
【お手入れ】中性洗剤や石鹼や重曹で汚れを落とす!
日々のお手入れで汚れを落とすことで、合皮の劣化を防ぐための対策をとることができます!
2つの合皮の汚れ落とし方法をご紹介するので、ぜひ実践してみてください。
合皮は水気に弱いので丸洗いはNGです!
また、合皮専用のワックスや保護クリームでお手入れすることで汚れを事前に予防することができるので、おすすめ商品もご紹介します!
【方法1】薄めた中性洗剤で拭く方法
おしゃれ着用中性洗剤(または中性か弱酸性の石鹸)・ぬるま湯・布を用意して始めます!
ぬるま湯(30~40℃)1Lに30mLの洗剤を入れてゆっくりかき混ぜて洗剤水を作る。
(石鹸を使用する場合はぬるま湯に石鹸を溶かして石鹸水を作る。)
布に洗剤水(または石鹸水)を染み込ませ、液だれしない程度に堅く絞る。
合皮全体を優しく拭く。汚れが気になる箇所は、トントンと叩くようにして汚れを落としましょう。
水拭きと乾拭きをして仕上げる。洗剤が残っていないか、乾いているかを確認してから保管しましょう。
※全体を洗剤水で拭く前に、目立たない箇所で試してみて、変色などの異常がないか確認しましょう。
【方法2】重曹水で拭く方法
重曹・水・メラミンスポンジ・布を用意して始めます!
水100mLに重曹5g(小さじ1)を溶かして重曹水を作る。
メラミンスポンジに重曹水を含ませて、合皮全体を優しく擦って汚れを落とす。
水拭きと乾拭きをして仕上げる。重曹が残っていないか、乾いているかを確認してから保管しましょう。
※全体を洗剤水で拭く前に、目立たない箇所で試してみて、変色などの異常がないか確認しましょう。
【汚れ予防】専用ワックスやクリームで予防しよう
合皮製品の汚れを落としてから専用ワックスやクリームを塗ることで、汚れが付くのを予防することができ、お手入れが楽になります!
お手入れが楽になるだけではなく、ワックスなどの効果で艶が出て見た目も蘇るのでおすすめです。
無色なのでカラーを選ばずに使用でき、撥水や艶出し効果もあります!
【保管】合皮製品の保管時は汚れを落とし湿気を避ける
合皮製品を保管する際に次の3つのポイントを守ることで、劣化を遅らせて寿命を延ばすことができます。
- ① 汚れと水気を落としてから保管する。
-
合皮を汚れたまま放置すると、雑菌が発生して嫌な臭いが付きやすくなってしまいます。
汚れの落とし方は「【お手入れ】中性洗剤や石鹼や重曹で汚れを落とす!予防もしよう」を参考にしてください!
また、雨や雪で濡れたときは乾いた布で水分を拭き取り、陰干しして乾かしてから保管しましょう。 - ② 高温多湿を避け、通気性の良い場所で保管する。
-
合皮がボロボロになる主な原因は空気中の水分なので、湿気にとっても弱いです。
合皮製品はクローゼットやタンスの奥にしまうのは避け、風が通る場所で保管しましょう。 - ③ 異素材の物と密着させない。
-
合皮と異素材を密着させると素材によってはくっついてしまったり、色移りしたりしてしまいます。
不織布のカバーに入れてから保管することをおすすめします。
実は合皮製品の一番のお手入れは、たまに使ってあげること!
【NG項目】合皮が苦手なこと7つ
合皮製品の劣化対策をして寿命を延ばすためには、合皮が苦手なことを知って避けることも大切です。
- アルコールなどの揮発性有機溶剤で拭く。
- 水を使って丸洗いする。
- 汚れた状態で放置する。
- 多湿の場所に保管する。
- 乾燥機を使用する。
- 直射日光に当てる。
- 異素材の物と密着させる。
合皮が苦手なことすると、それぞれ次のようなトラブルが起きます。
合皮がアルコールやシンナーなどに触れると、色が抜けたり白く変色してしまったりとトラブルが起きます。
丸洗いができる商品もありますが、基本的には水分が浸透した状態を長時間作ることはNG。
裏地にカビが繁殖したり、変形したり劣化してしまいます。
合皮に雑菌が発生して臭いが付きやすくなります。
湿気が原因で合皮がボロボロになってしまったり、カビが生えたり劣化が進んでしまいます。
高温により合皮が劣化、変形してしまいます。
合皮が日焼けして変色してしまいます。
合皮と異素材を密着させると素材によってはくっついてしまったり、色移りしたりしてしまいます。
合皮がボロボロになる原因は水分と汚れ!特徴も解説
合皮がボロボロになる原因は「加水分解」により、劣化が進むからなんです。
ここでは合皮がボロボロになる原因と人工素材である合皮について解説します!
また、天然皮革と合皮にメリットとデメリットがあるので、それぞれご紹介します!
合皮のボロボロの原因は加水分解が起きるため
合皮がボロボロになる原因は「加水分解」によるものです。
合皮の加水分解は、合皮が空気中の水分や紫外線、摩擦などに反応し少しずつ分解されてしまう現象です。
合皮の素材の性質上仕方のないことで、合皮の寿命は2~3年と言われています。
合皮とは布地に合成樹脂を塗布した人工素材
合皮(合成皮革)とは、動物の皮が一切使われていない人工素材です。
「天然皮革」は、牛などの皮膚から表皮・毛・皮下組織を除去して、銀面層とコラーゲン層で形成されています。
「合成皮革」は、布地の上にポリ塩化ビニルやポリウレタン樹脂などの合成樹脂を塗布して型押しすることで、本革の質感を作っています。
合成皮革の中でも、布地に不織布を用いているものは「人工皮革」と呼ばれ、天然皮革により近い質感を再現しています。
合皮にも種類があったなんて知らなかった!
天然皮革と合成皮革のメリットデメリットを紹介
天然皮革と合成皮革のメリットとデメリットを表にまとめてみました!
メリット | デメリット | |
---|---|---|
天然皮革 | 丈夫で長持ち 経年劣化を楽しめる 個体差を楽しめる 高級感がある | お手入れの手間がかかる シミができやすい 高価 |
合成皮革 | 天然皮革に比べ雨や水に強い キズに強い 手入れがほとんど必要なし 天然皮革より安価 | 伸びにくい 蒸れやすい ひび割れが起こる 長持ちしない 熱に弱い |
天然皮革と合成皮革、どちらにもそれぞれ良いところがあり魅力的!
まとめ
- 合皮のボロボロは事前に剥がしたい範囲に切り込みを入れて、粘着テープで取り除く。
- 合皮は合皮シートや革製品用のマニュキュアで補修できる。
- 合皮の汚れは中性洗剤や石鹸、重曹で落とし、専用ワックスやクリームで予防する。
- 合皮を保管するときは、汚れを落とし、湿気を避けて、異素材の物と密着させないように注意する。
- 空気中の水分や紫外線に合皮が反応することで加水分解が起き、劣化するためボロボロになる。
- 合皮は天然皮革に比べ、水に強く手入れが簡単で安価な反面、ひび割れが起き長持ちしないという弱点がある。
合皮は2~3年で劣化してしまうので、汚れを落としたり湿気を避けたりと劣化対策を取りつつ、しっかりと使ってあげることをおすすめします。